ep.4 ページ4
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俺は父親の顔は知らない
俺が生まれる前に空へ旅立ったらしい
母親が女手一つで俺を育ててくれた
そんな母親を支えてくれたのが隣の家の涼太のお母さんだった
それからずっとうちと涼太の家族は仲がいい
「 ただいま 」
誰もいない家にそう言って入る
返事が返ってこないのは分かってるけど1人じゃないっていうのを実感したくていつもこうしてる
荷物をソファーのそばに乱雑に置いて制服のままソファーに寝転ぶ
なにもない白い天井を見上げて考える
もし今 俺が抱えてる感情を涼太に伝えたら
涼太はどんな反応をするのか
そんなのわかりきってるのに
自分で考えた結末に少しだけ悲しくなって溢れそうになった涙を必死に抑える
泣くな馬鹿野郎 あの日決めただろ
もう言わない これは俺だけの秘密
絶対にばれちゃいけない 俺だけが知ってる感情
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宮「 ... た 、 翔太？ 」
聞き覚えのある声と定期的なリズムで肩からくる振動で目が覚める
「 りょー 、た 」
宮「 おはよう ご飯持ってきたよ 」
気づけばあのままソファーで寝ていたみたいで寝起き一番涼太のドアップ
... さすがに心臓に悪い
「 ありがと 、 てかなんで入ってきてんの 」
宮「 戸締りくらいちゃんとしな？笑 玄関あきっぱだったからたぶん寝てるんだろうなと思って勝手に入っちゃった ごめんね 」
食卓に持ってきてくれたご飯を並べながらそう言う涼太
「 別にいいじゃん 誰も入ってこねえって 」
ソファーから起き上がって涼太が持ってきてくれた料理を見る
「 うわっ めっちゃ美味そうじゃん！ 」
宮「 今日うちビーフシチューだったんだ 」
「 涼太が作ったの？ 」
宮「 もちろん 」
「 まじで尊敬するわこんなの作れるとか 」
宮「 翔太も少しは料理してみたら？ 楽しいよ 」
「 俺は無理 」
宮「 決めつけんの早くない？笑 」
こんな他愛もない会話でさえも幸せに感じる
ねえ 神様
わがままは言わないから
俺からこんな幸せを奪わないでね
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もも(プロフ) - 更新を楽しみに毎日生きてます！ (12月13日 23時) (
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a - キュンキュンした (9月22日 21時) (レス) @page2 id: 7cc58dee5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にろ | 作成日時：2023年9月20日 1時
