狂犬に憧れた子猫くん【男主】 (ページ24)

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末澤side

最初は見に行かんとこうかと思った

俺が行くとプレッシャーになるんやないかなって思ったから

やけどそんな俺の考えを読んでたかのように柊に先に言われた

『絶対来てください誠也くんにだけは来てほしいんです』

「、でも俺が行ったところでなんもないやろ？」

『誠也くんにだけは俺が舞台の0番立っとんの見てほしいんです』

『舞台にすら上がれやんかった俺が0番に立つんです誠也くんに見てもらってないとたぶん俺倒れるから緊張で』

相変わらず俺と話す時は真っ直ぐ目を見て話す柊

.... そんな真っ直ぐ見られたら断れへんやろ、

「わかった！わかったから行くから舞台上では倒れんなよ？」

『頑張ります』

舞台の稽古が忙しいのか最近見れてなかった柊の笑顔が見れた

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ゆっくり体を起き上がらせるカイン

服を着替えるような仕草をしながらドアをノックする音が響く

後ろを振り返り誰かの顔を見てまた着替える仕草に戻る

「なんだよ母さん別に着替えるくらい普通だろ？」

「どこに行くのかって？決まってるじゃないかローダのところだよ」

「母さんその話はもういいよ僕は何も可笑しくない」

笑顔のまま目線の先にいるであろう母親を押しのけて前へ進んでいくカイン

やっぱりこいつは無い世界を現実にしてしまうほど

演技の才能がある