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小島side
ここ最近ちょっとだけ嫌な予感はあった
楽屋入りしてひーちゃんに声をかけた時
スタジオに向かうまでのひーちゃんの顔色
いつもはどの瞬間を切り取っても可愛くて楽しそうやったのに
ここ最近はずっと暗くて辛そうやった
でも無理に聞いてもひーちゃんは逆に閉ざしていく一方なんはみんな知っとったから無理には聞かんだ
今それを痛烈に後悔しとるんはたぶん俺だけやない
俺はなにやらこそこそ喋っとる末リチャのもとへ向かった
どうやら考えとることは一緒らしく隣に着くのと同時にひーちゃんのことを任された
末「 とりあえずあいつを今日だけでも休ませてあげて欲しいねんけど 、 」
リ「 充電切れする前にちゃんと充電したって 」
「 充電切れ 、 する前にもっと何かできひんかったかな俺ら 」
末「 ... 今考えたってしゃあない とりあえずは頼むわ 」
「 はい 完全体ひーちゃんにして帰ってきますわ 」
リ「 心強いわ〜笑 」
グループなったばっかのことを思えば少しずつやけど弱いとこも見せてくれるようになったひーちゃん
でもまだまだ強がるところの方が多い
昔に一回だけ聞いたことがある
なんでそんなに弱いとこを人に見せやんのか
『 弱ってる俺はただの俺 応援してくれる人とか憧れの人の前では輝く俺でいたいから 』
『 ぱっと輝く俺を出すためには 日頃からただの俺を出さんように癖づけやなあかんから やから俺は弱さは見せたない 』
たぶん聞いた時のひーちゃんは中学3年生くらい
そんなまだ16歳くらいの子から出るような言葉じゃなかったのだけを
ただただ鮮明に覚えとった
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作者名：にろ | 作成日時：2023年7月2日 22時
