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佐野side
ス「 あれ？ 佐野さん今休憩じゃなかったですか？ 」
スタッフさんの声でやっと我に帰る
「 、あ！ そうなんですけど ちょっと、 」
スタ「 あ もしかして柊くん見てました？ 」
「 はい いつからやってるんですか？あれ 」
スタ「 もう1時間はやってるんじゃないですかねえ... 舞台稽古の休憩中なのに稽古するってすごいですね 」
「 たぶん何かしてないとだめな人なんですよ あいつ笑 」
でも1時間もあんな感じやとAすぐ戻ってけえへんやろなあ
そろそろ休ませやなほんまに危ない気がして
邪魔すんのも嫌やったけどここはAのためと思って近くに寄る
「 A〜 そろそろ戻っておいで〜 」
ゆっくりと俺のおる方向へと顔を向けるA
その顔はまだ役のまま
「 A〜 そろそろ休もや〜 帰ってこーい！ 」
だんだんと目の焦点が合ってきてやっといつもの顔に戻る
『 ... 佐野 お前休憩中ちゃうん？ 』
「 いやそれはそっちもやから！！ ほらはよ休むで〜笑 」
『 え 俺休んでへんかった？ 』
「 ばりっばりに稽古してたやん まじで役にのめり込みすぎちゃう？笑 」
『 んー やっぱ演技ってむずいわ 』
「 その領域はもはや演技ではないやろ 」
Aは演技をすると必ずその役にのめり込みすぎてしまってすぐ自分に戻ることができひん
変幻自在で誰にもでもなれるA
ちょっと心配になるけど 俺ら7人の最高の武器となる最年少
これからも学ぶところは多そうやなあ笑
fin.
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作者名：にろ | 作成日時：2023年7月2日 22時
