検索窓
今日:1 hit、昨日:7 hit、合計:20,919 hit

#12 ページ6

「入るよ〜」とドアの外から聞こえて来るが返事はしない。

隣の家の幼馴染のコイツはすぐ私の部屋に入って来るのだ。声かけするだけよしとしているが。

「A〜ってどうしたのそんな隅で、それにいたなら返事してよ」


野球部に所属している彼はいつもの部屋着ではなく部活のジャージのまま入ってきて、部屋の隅に三角座りしている私の隣に座った

「とうしたの?今日なんだっけ、あれ?なんちゃら模試?大事なやつだっけ。俺も今度あれ受けなきゃいけないんだよなぁ、後日受験って嫌だよね。」

1人で喋るうるさいやつ。

「んで、それでうまくいかなかったわけだ」





『うん。』




「お、やっと喋った。そんなことだろうと思ったよ。実は俺もダメだった。今日の試合、全然打てなくて、守れなくて。キャプテンなのにな、攻める姿勢も忘れちゃった。」


お前も俺もダメダメだって言うから叩いてやった。何回も何回も叩いてやった。


「いたっ!叩くなよ、痛いって、もう!」

彼女があまりにも叩くので両手を掴んでバンザイさせると、彼女の目に涙が溜まってるのがわかった。

「A、大丈夫。」

そう言って彼女を抱きしめる。

『剛、ダメだった!!あんなにやったのにダメだった!!剛ー!!!』

うわーんと幼い子供のように泣き始める彼女。

よしよしと彼女の頭をゆっくり撫でる。


「Aなら大丈夫。まだ他にも模試あるんでしょ?それに向かってまた頑張ればいいじゃん。辛かったらまた俺に当たればいいから。ね?」

『うん。


剛、ありがとう。』



「どういたしまして。」


『ねぇ、汗臭い。』



「....ひどくね....」







時には俺も慰めて....





剛くんベストナインおめでとうございます。

キャラが変わっちゃってるかな......

受験生ネタ多いどうしても自分になぞらえちゃいますね。

#9→←..



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (10 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
57人がお気に入り
設定タグ:日本ハムファイターズ , プロ野球 , 中島卓也   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:amn | 作成日時:2017年10月26日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。