第一声(南沢side) ページ1
南沢:｢おいっ！A！？｣
一文字:｢A！｣
貴女母:｢Aっ！A！！｣
間違いなく動いた､Aの小さな指｡
それを見逃さなかった俺達は､必死にAの名前を呼び続ける｡
南沢:｢Aっ！！｣
貴女母:｢A！ Aっ！！｣
すると､微かにAから
貴女:｢…んっ｣
という声が聞こえ､重たく閉じていた瞼を､Aが眩しそうにゆっくりと開いた｡
貴女母:｢A！Aっ､A…！！良かった…心配したのよ…｣
まだ意識の鈍いAを､力強く抱き締めるAの母親｡
俺はいち早く､ナースコールを押した｡
貴女:｢…………み｣
貴女母:｢なぁに？ どうしたの｡A…｣
小さく動いた口に､俺達は耳をすます｡
貴女:｢……は､…や……､み…｣
南沢:｢！｣
貴女母:｢はやみ？ …はやみって何？疲れてるのね､ゆっくり寝てていいのよ｡｣
間違いない｡
Aは今､確実に“速水”の名前を呼んだ｡
母親でも俺達でも無く､この場にすらいない速水を…｡
医者:｢大丈夫ですか？聞こえますか？｣
看護師:｢Aちゃん？聞こえる？？｣
担当医と､看護師の２人が､目覚めたばかりのAに問いかける｡
･
･
だが､Aはその言葉に反応しようとせず､急に涙を流し始めた｡
貴女:｢…はや､…み…はやみっ…！ …速水っ､速水速水速水！！｣
看護師:｢Aちゃん！落ち着いて！｣
貴女:｢速水は…！？ 速水に会いたい！速水はっ！！？｣
速水､速水と暴れるA｡
俺達は､見たこともないAの姿に立ち尽くすだけになっていた｡
担当医:｢すみません､少しAさんの状態を確認したいので､お母様方は席を外していただけますか？｣
貴女母:｢あっ､…はい､宜しくお願いします｡｣
俺達は席を外して､廊下に出る｡
中では､Aの騒ぐ音と､速水と呼ぶ声が響く｡
ラッキーアイテム
革ベルト
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浜野鶴正 - 2018年の今読んで好きになったんですけど、良かったら更新して下さお願いします。リアルでも頑張って下さいね(*^^*) (2018年8月1日 18時) (
レス) id: 76900bd172 (このIDを非表示/違反報告)
優里 - 神羅さん>>わぁぁ///ありがとうございます！お知らせでは､ああ言いましたが､気分で書くかもなんで！今までありがとうございました(泣) (2012年3月1日 17時) (携帯から) (レス) id: f90c8ebf5e (このIDを非表示/違反報告)
神羅 - はじめまして！実はいつも拝見させていただいてました!!凄く優里さんの小説好きだったので残念です(´；ω；｀)頑張ってください！ (2012年3月1日 0時) (携帯から) (レス) id: ef8237a3a0 (このIDを非表示/違反報告)
優里 - 彗零>>ありがとう！ できるだけ頑張るよ(^^* (2012年2月18日 0時) (携帯から) (レス) id: f90c8ebf5e (このIDを非表示/違反報告)
彗零(プロフ) - お疲れさま！！頑張ってね＞＜待ってるよ！！ (2012年2月17日 18時) (レス) id: de479a3289 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優里 | 作成日時：2011年11月14日 17時
