. ページ23
明るい大地さんが居なくなって静寂に包まれた部室
後半からずっと私の背中にくっ付いて携帯を弄ってた智貴くんに申し訳なくなる.
「智貴くんごめん、、全然楽しくなかったよね…」
『うーん、でもあんなに楽しそうに喋るAさん初めて見ました.』
「……あ、ありがとう？」
『あ、でも放っておかれた事許したわけじゃ無いですからね！』
「ごめん…帰りコンビニでお菓子買ってあげるから」
『それも良いですけど…、大地先輩に見せた事ないようなAさんの表情見たいって言ったら怒りますか？』
「………え…？」
『ま、拒否権は無いですが…』
「や、………待って、ちょ、っと智貴く………んっ
」
椅子に座る私の膝の上に跨るようにして座る智貴くん.
首の後ろには腕がまわされて距離が凄く近い.
カチャ
智貴くんが眼鏡を外して机に置く.
「キス……しますよ……？」
『………………ん、』
私は軽く目を瞑った
のになかなかキスされなくて、ゆっくり目を開く
と
ニヤッとした顔をする智貴くん.
『本当にキスすると思いました？』
「……あ、当たり前じゃん…」
『好きな人がいるかも知れないのにするわけないじゃ無いですか、、、あ、でもその代わり…』
「？」
『写真には納めたので…』
「や、辞めて恥ずかしい…！今すぐ消してよ！」
『じゃあ、今は誰も居ない事ですしもっかいギューってさせてくれたら消します』
「わ、わかった…少しだけね」
少しだけ緊張する、別に初めてじゃ無いのに…
心臓の音聞こえてるかも.
『Aさん、可愛い』
「急に何……？恥ずかしいから辞めてよね」
『いやだって、、意外と先輩、自分の事好きで居てくれてるじゃ無いですか？』
「そりゃ、嫌いじゃ無いけど……さ、」
『だってキスしますよって言ったらちゃんと目瞑ってくれたし、今だって心臓の音身体に響く位強く鳴ってるから…』
「だ、だって…それはしょうがないじゃん…」
赤い顔がバレないように俯く
『ちゃんとこっち見て下さい』
腰を引き寄せていた腕の片方が解け、私の顔に沿う.
それからどんどん智貴くんの顔が近づいて来る.
次こそ本当にキスされる……
『ん………っ、はぁ』
「鎖骨…？、まっ、、て、？今キスマ……付けた？」
『さて、どうでしょうね……鏡見て下さい』
いつもは優しくて穏やかな智貴くんが悪い子になった.
私は翻弄されっぱなしだったのに、このままでも良いかも…………なんて.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 46人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
緩菜(プロフ) - 名無しさん» 名無しさん嬉しいお言葉ありがとうございます…！これからも楽しんでいただけるよう頑張ります！ (2020年5月2日 15時) (
レス) id: 446c347b68 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 夢小説も書くのすげぇ上手ですね！尊敬です、、、。これからも頑張ってくださーいっ！応援してます (2020年5月2日 9時) (レス) id: 8dc41d6105 (このIDを非表示/違反報告)
緩菜(プロフ) - ごまわさびさん» ごまわさびさん有難うございます(^^)！そのコメント１つでとても励みになります。これからも宜しくお願いします！ (2020年4月18日 0時) (レス) id: 446c347b68 (このIDを非表示/違反報告)
ごまわさび(プロフ) - 誰もコメントしてないのが不思議なくらい、とってもキュンキュンしてます！ 特に私はやふへゐ先生推しなので、いつもやふへゐ先生の番になると、悶えてます笑 これからも頑張って下さい！ (2020年4月17日 23時) (レス) id: 451fe10216 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：緩菜 | 作成日時：2020年4月7日 14時
