愛ってなんですか《男主》 (ページ7)

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『ようやく会えた、もう帰るん？』
『あ、はい. 今からタクシー呼んで帰ろうかと思って』

『めっちゃ無茶言うけどさ、ちょっとだけ話さへん？』

『私は全然、良いですけど. メンバーさんは、』
『もう皆帰ったと思う.』
『そう…ですか、では何処かご飯屋さんでも行きますか？』
『うん、そうしよ. 榊乃……くんは好きなもんある？』
『呼び捨てで良いですよ…？？』
『じゃあ、Aちゃんって呼んでええ？』
『もちろん』
『良かった、俺Aちゃんに嫌われてるんちゃうかなって思っててん』

『なんでですか！寧ろ嫌われるのは僕の方で』
『何言うてんの！こんなええ子やのに』

『あんまりちゃんとは言えないですけど、僕特に男性との関わり方が分からなくて. 毎日上手く出来てるか不安で』

『大丈夫やで. 間違ってたら言うてあげるし、なんなら俺には自然体で接してくれたらそれでいい.』

『ありがとうございます. 皆さん優しいんですね. 今日お話してて凄く楽しかったです. 』

少し前を歩いたAちゃんが振り返る

『正門くんっ、行きましょう. 僕もうお腹ぺこぺこです』

『あっ、もしかしてAちゃん今照れてる？』

『やっ、絶対顔赤いので見ないで下さい！』

手の隙間から覗かせた顔はほんまに皆が言うように女の子みたいで、悪い事した気になってしまう

『ごめ、っ』

「あー、まっさんが榊乃くん襲ってる」『正門、見損なったで…』

事務所から歩いてきた小島と末澤が声をかける

『違う違う！誤解してるから！』

「これは今度ラジオの時に裁判やなぁ〜？」

『皆さん帰られたんじゃ…』「え？ずっと事務所おったで？」
『じゃあ末澤さんと小島さんも一緒にご飯、いかがですか？』

『……あー、それでか.俺らもう帰ったって嘘ついて2人でご飯行こうとしてたんやな』

『図星ですね…』「せこい真似しとったら榊乃くんに嫌われるで？」
やいやい言いながら4人で歩く. そんな中口を開いた誠也くんが
『榊乃はさ、アイドル向いてると思うで.』

一言そう言うと全員静まり返った.

『あ、、ありがとうございますっ』

『でもちょっとまだ大人しいな. もっとはっちゃけたら更に良いキャラすると思う. また今度歌もダンスも見してや』

『はい…頑張ります』

『っ、よしほんなら小島奢りで今から飯やな』
「なんでやねん、誠也くんの方が歳上やのに」
『てか元はと言えば正門か』

「ほんなら高級焼肉やな」