愛ってなんですか《男主》 (ページ6)

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「榊乃くんは何でアイドル、始めたん？」

小島がそう問いかけると
あ、それ聞いちゃうんやなんてピリッとした空気になった

『す、すみません. 皆さんの様なかっこいい目標や夢もないですし人に言う程でもないので内緒、、にしておいていいですか？』

「別にそんなに遠慮せんでええのに！アレ？モテたいとか？そういう事？」
『ちゃうやろ』
『あはは、またもう少し人に言えるくらいの目標が出来てもっと成長したら聞いて貰いたいです.』

「そんなかしこまらんでもなぁ、俺らやったら何でも相談乗ってあげるし.いつでも頼ってくれてええねんで」

『こんな新人にまで気にかけて下さって、ありがとうございます.』

大晴が最初に感じた違和感.
いや確かに顔も可愛くて声も高いから、それもあると思う.
でもそれだけじゃないような、

『小島、なんか呼ばれてんで』
「あ、やっば俺仕切りしなあかんねん.めっちゃ忘れとったわ.リチャくん榊乃の事見とってあげて.独りやとかわいそやし」

『あ、おい…っ』

『すみません、なんかそれこそ気使ってもらったみたいで…』
『いや、別にええねんで. 榊乃もAぇにたらい回しにされて疲れたやろ』

『そんな、私なんかにお声を掛けていただいて有難い限りです』

『……私？』

『っあ！！！すみません！忘れて下さいっ！』

『お、おぉ. 別にそれはええけど.女、、ちゃうんよな？』
『ちっ、違います！！！それは、違うんです…っ！』

『そこまで言うんやったらアレやけど.』

『はぁ、、』
溜息をついて横にへたり込む榊乃はほんまに男やと思われへんくらい華奢で、小さくてさっきの事も相まって変に気を使ってまう

『大丈夫やで、とりあえずは5人には言うたらんとくし.もし困った事あったら言うてや.』

小さい声で耳元に囁くと、紅い顔してこっちを見る

『は、はい. ありがとうございます.』
『なんやねんその反応…』
『や、凄い良い声だったので、カッコイイなぁって…えへへ、あ！先輩にそんな事言うのは失礼でしたかね、っ』

『なんやそんな事. 失礼ちゃうよ』

「A〜！！！」
『あ、佐野来たで』『あはは、元気ですね』『ほんまになぁ』

「Aごめんな、後輩達に捕まっとってん.寂しなかった！？」
『大丈夫やで、そんなん…同い歳やからそんな子供扱いせんくても……』
「そこは嘘でも寂しかった〜！って言うとかな」
『恥ずかしい…揶揄わんといてやぁ』

「それ正門くんに言うたらめちゃくちゃ抱き締められるで」
『え、気をつけます、？』
『そうしとき』