43（最終話） ページ49
s『A、今日は話があってここに来てん』
『………はい、』
staff「どうしても本人達から伝えたいとの事で」
『そう、ですか』
ああ、やっぱり駄目やったんや.
何もかも隠し通されへんかった.ほんまはあかんかった刺青も晶哉くんにバレてもうたし、契約違反では無いものの20歳まで女として生きてきた事も武器にできる強さが僕には無かった.
これが僕の運命、…これで良かったんよ
アイドル人生1年と少しやったけど、楽しい事の方が多かったな.
m「Aにさ、昔Aぇに入りたいかどうか聞いた事あったやん.」
『…、うん.あったなぁ』m「そん時さ、俺に迎えに来て欲しいって言えてくれたやろ？」
『確かそうやったわぁ、懐かしい』
k「ほんまは譲りたなかったけどAがそう言うなら晶哉に譲ったってもええかなって」
s『俺も、』
m「違いますよ、俺もやけど6人で迎えに来たんでしょ？」
『え、？』
m「もういっかい言わせて？なぁ、A」
s『A』r『榊乃』y『Aちゃん』k「A」t「榊乃ちゃん」
『「俺らと一緒にAぇ！groupやって行かへんか」』
『………、一緒、、、に？』
k「うん、一緒に. もう十分Aはアイドルやから俺らの即戦力になってくれるって思って改めて口説きに来た」
『そ、か…てっきり僕解雇されるのかと、っ、、おも、って、っ、』
t「解雇？！する訳無いやんか. 今榊乃ちゃんがおらんくなったら皆悲しむで？」
y『もー、Aちゃんはほんま泣き虫さんやなぁ？可愛い顔がべしょべしょやんかぁ』
『ぅう、っ、ごめん、なさ…』
r『榊乃、俺は榊乃と一緒に戦いたい. 』
s『Aは、どうしたい？』
『皆が、そう、言ってくれる、っ……なら、一緒に頑張り…たいっです…！』
s『やっぱりAはこうやないとなぁ〜！』
m「A、俺ちゃんと迎えに来たで」『っ晶哉くん、、ありがとう…！待っててくれてありがとう…っ、』
k「A、頑張ろうな.もう1人で背負い込まんでええから」
『はい、っ！』
6人でAを護るように抱き締めた.
アイドル人生は終わったんじゃない. これからだったんだ.
僕の為に笑って泣いてくれる6人と、歩んで行くことを決めた.
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作者名：緩菜 | 作成日時：2023年2月13日 0時
