K R.K ページ44
『おはよ』「おはよう御座います」『じゃあ、行こか』「はいっ！」
駅で待ち合わせて、俺がいつも行くお店に榊乃も後ろから着いてくる
『榊乃はこっちの方が似合うんちゃう？』「そうですかね、？」
『これにこのシャツとか合わせたら可愛いと思う』
「めっちゃ可愛いですねっ、！」『うん似合てるわ』
そのままバケットハットを榊乃に被せてあげると何故かびっくりしたような反応でこっちを見てきた
なんか言いたそうやな
『どしたん』「急に恋人みたいなこと、っされるとびっくりするじゃないですか」
『何やそれ、』
『もっとドキドキしてもええねんで』
耳元でそう囁くと、どんどん榊乃の白い肌が火照って行くのが分かった
榊乃に似合いそうなチョーカーを選んで着けてあげるとさっきよりも距離が近くなる
「っ、ずるい」
『こういうんは先にやったもん勝ちやからな』
2人で服を吟味して購入し、店を出る
『昼食べに行こか』「行きたいです！」
何分か歩いて適当に入ったイタリアンは周りにカップルばかりで男2人なんて店内見渡してもいなかった
『どれ食べたい？』「僕はカルボナーラリゾットが良いです」
『頼んどくな』「ありがとうございます」
『今日楽しかった？』「もちろん！楽しかったです！」
『俺負ける気してへんから』「負ける気って、、誠也くんが勝手に言っただけですよね」
『まぁな、』
『榊乃』
「ん、、？」
向かい合わせに座った榊乃の手を掬ってあげると
また顔が紅く染まった、ころころ表情変わっておもろいな
『あげるわ』
親指にシルバーのリングをはめてあげると次は目をキラキラさせ始めた
「もらって良いんですか！？」『ええよ、あげるために買うたし』
『…可愛いな、A』
「へ、、今Aって、」『あ、ほらご飯きたで』
「はぐらかさないでくださいよ、！」
『いただきます』「…いただきまぁす」
「ん〜！おいし〜です！」『また目ぇキラキラさせてるやん』
「食べますか？」
ひとくち分掬って差し出す榊乃、こうやって見るとほんまに恋人みたいやな.
ただ人懐っこいだけやと思うけど
『いや要らん』
「え〜、リチャードさんにドキドキしてもらうプラス、シャッターチャンスだと思ったんですけどね…」
『ドキドキなんかせんわ』「残念です、先にやったもん勝ちって言われたから仕掛けたのに…」
『俺には通用せんで？』「つまんないなぁ」
ドキドキはせんけど、ほんまは他のメンバーのとこに行って欲しくないって思ってるなんて言うたらなんて言うかな
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作者名：緩菜 | 作成日時：2023年2月13日 0時
