M.Y ページ42
『ごめんな、急に言うて』「いえいえ、丁度空いてましたし. それに今日凄い楽しみでした」
『Aちゃんはええ子やなぁ、じゃあ行こか』
「はい」
「僕、好きなんですよね夜の京都」
『うん、俺も』
長い沈黙と春の風が心地よくて、ついぼーっとしてしまう
橋の上から見える景色はどこも風情があって綺麗で、本当に隣が僕で良いのかななんて気持ちにさせてしまう.
『これから数ヶ月ドラマ撮影あって離れるからどうしてもAちゃんと会いたかってん』
「……そう言って貰えて嬉しいです、でも何で京都で、？」
『ベタやけどな、Aちゃんのインタビューの理想のデートに書いてたから外れないかなぁって思って.』
「えぇ、ちゃんと見てくれたんですか？！やっぱり凄いなぁ正門くんは」
『逆に冒険出来へんタイプでごめんな、』
「ううん、僕は気の許した人と行けるなら何処でも楽しいです.しかも僕の事を考えて京都に連れてきてくれたなら更に嬉しいので気にしないでください」
着いた旅館はとても広くて室内露天風呂もついていた.
内装は和風なのにスタイリッシュでこんなお洒落な場所本当に僕と2人でいいのかと更に不安になってしまった.
『Aちゃんガチガチ過ぎへん？もっとリラックスしたらええのに』
「だ、だって……こんなお洒落なとこあんまり来ないし…正門くんは慣れてるんですか、？」
『別に頻繁に来る訳ちゃうけど、普通に旅館やしなぁ.でも何気にAちゃんと2人なんはドキドキするかも』
「僕もです……」『いつもプライベートで会う時はお酒入ってるもんなぁ？』
「飲まないと皆さんの距離の近さに慣れなくてドキドキするんですもん…っ」
『逆に俺らはお酒入ったら距離近なるAちゃんにドキドキするんやけど、？』
「その節は本当に反省します……」『可愛いからええよ』
正門くんは僕の頭をよしよししてくる、、そういう所やで距離近いって言うんは.
『お風呂入ろっか』「僕は後で入るので先どうぞ」
『一緒に入らんの？』「いやいや、恥ずかしいです…！」
『あはは、それもそうか.じゃあ先入ってくるから待っとってな』
「はい」
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「気持ち良かったです」『せやなぁ、ご飯も美味しかったし』
「あの、写真…撮りませんか？」『えぇ、大丈夫？俺オフ過ぎひん？』
「オフでもかっこいいので気にしないでください、撮りますよ」
『あ、Aちゃん.』「へ？」『はだけてる.』
少しだけ胸元が開いた浴衣を直してくれる
『綺麗やな.浴衣姿』「そ、ですかね…？」『ちょっとだけ独り占めしてええ？』
ぎゅっと抱き締められる身体が熱く火照るのが自分でも分かった
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作者名：緩菜 | 作成日時：2023年2月13日 0時
