愛ってなんですか《男主》 (ページ37)

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『ごめんお待たせ！』「Aこっち座り？」『うん！そうする』
『Aちゃん上着こっち置いとこか？暑そうやし』
『すみません！ありがとうございます、走ってきちゃって…』

隣で照れくさそうに笑うAちゃんは可愛くて、でも普段とは違う疲れきった表情なんを俺らは見逃さんかった

「あれ？榊乃ちゃんメイクしてる？」
いきなりぶっこむなぁと思いつつも明るい感じで聞くとAちゃんも意外とすんなり答えてくれて

『あ、これは最近肌荒れ気味だったので隠してて…』
確かに目元のメイクはもう完全に俺が見た時よりも薄くて多分落としてきたんやなって分かる、塗ってるんはファンデーションだけか

『Aちゃん、何飲む？』『え、え〜っと、、コークハイにします！』『ん、頼んどくな』「ありがとうございます」

聞きたいことはまだまだあるねんで、メニューを覗き込んだ時にAちゃんから香るいつもよりも甘ったるい香水とか、どこ行ってたん？って位大きいその荷物とか.

でも質問攻めするんは違うよな.俺らだってAちゃんを責め立てたい訳じゃない、救いたいだけやから

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「え、っと……これは」「晶哉は榊乃ちゃんと飲んだ事ない？」
「ない、、っすね」「榊乃ちゃん酔うとこうやねん」

『あつ、なってきたぁ、』『せやな、、ほんなら俺から離れた方がいいと思うで…？』
『離れて欲しいってゆうん？なんで、、？』
離れたら？と言ったら更にまっさんの首に抱き付く榊乃ちゃん
初めてこれを見る晶哉は固まってて、俺はもう慣れたもん
それでもやっぱり他のメンバーとかにベタベタしてるん見るんは嫌やなぁ

『今日、何してたん？』

そうやった、俺らはこれを聞くために集まったんやっけ
酔わせて吐かせるなんて卑怯な手やけど、幸いにも榊乃ちゃんはお酒飲んだらほとんど記憶無くすし…

『きょ、はぁ〜、お母様に近況報告しとって…ずっと気ぃ張ってて、、良規くんぎゅうってして、？』
『え、えよ…？』

まっさんは抱き締めてあげて頭をぽんぽんしながら話を続ける

『……お母さん怖いん？』『ん、』『そうか、、その鞄ってさ…何入ってるか見ていい？』

『ん、いいよ』

晶哉がジップを開けると、ワンピースとウィッグ、ハイヒールが出てきた.
『これどうしたん？』『お母様、私が可愛くないと怒るねん…』

『メイクもして、言葉も気ぃつけて、お母さんに失望されんように頑張ってるんや、』

『ん、そお、、私が、アイドルしてる事も、男として表立ってる事も言うてへん.ずっと女でいて欲しいって思ってる…ほんまは男やのにさ、おかし、よな』