愛ってなんですか《男主》 (ページ32)

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ライブも無事終わり東京でホテルに泊まる
そこからは東京の街が広く見渡せて、夜の闇に点々とする灯りが今日見たペンライトと重なってまた涙が溢れそうだった.

『"A今どこ"』

バイブレーションでメッセージが来たことを伝えるスマートフォンには "末澤誠也"という文字が表示されていて短い文が送られてきていた

『☏』
返信を返す間もなくお馴染みの着信音がかかり直ぐに出る

『お疲れ様です、榊乃です.』『かしこまってどしたん』
『いやいやまずなんでかけて来られたんですか』
『あ、今A東京のホテルやろ？』『そう、ですけど』
『俺も行く.』『え、、、でも誠也くん、大阪じゃ……』
『収録と打ち合わせで東京おってん、とりあえず俺も東京泊まりの予定やからさ.Aのおるホテル教えて』

『は、、、い』

有無言わさずという感じで畳み掛けられて答えざるを得ないという感じだった.

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『A、開けて』
『ほんとに来てるじゃないですか……』『そらそやろ、入るで』

『今日、行けんくてごめんな』

ゆっくり口を開いた誠也くんから放たれた言葉は意外なもので

『そんなのいいのに、忙しいと思いますし. 今日来れなかった3人めっちゃ悔しがってたよって小島くんから聞きました』
『………うん、せやからライブ終わりのA独り占めしに来た』

『、、っ、』

『A今日、泊まっていっていい？』
抱き締められながら耳元で言われて、そんなん……断れるわけなくない…？

『い、、いよ…？ていうか………』『ん？』『荷物全部持ってきてるし最初からそのつもりだったでしょ！？』

『バレた？』

『明日も仕事なんですよね』『夕方からな、深夜までライブのリハがあんねん』
『それは大変ですね、先にシャワー浴びてきてもらっていいですよ？』

『(別にそんなつもり無いけどカマかけてみよか)』
『Aと一緒に入りたい』『へ…！？ダメダメ！』『なんで？男同士やん』
『そ、ですけど……』

『やっぱり元彼の影響、？まだ怖い？』
『………まだ慣れなくて、ごめんなさい.』『そ、っか…また徐々に慣れていこな』

『誠也くん、ここ、』

恥ずかしそうにベッドを指さした榊乃に
『(えっ、ベッド、、っ、いやいやなんも考えんな俺…)』
少しやましい事が頭の中をぐるぐるしてる末澤は、ゆっくり榊乃が座るベッドの端に腰を掛けた

『A、ちょっ、と心の準備が、』

『我慢、してくれる、、？』

優しく腰を抱き締められ首元に頭を埋められる

『我慢、とか、そういうんじゃなくて、っ』

『んふふ、誠也くんお顔紅い.』
『(いやいや男に慣れるも何も急成長しすぎやろ…っ！)』