愛ってなんですか《男主》 (ページ30)

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『小島くん！お疲れ様です！』「おー、お疲れ.」
「話ってなに？」『もー！早いですよ〜！』「なんか今日るんるんやな、ていうかこの帽子可愛い」
『んふふ〜もこもこでしょ！福本くんがくれました！』
「へぇ、急に可愛くなく見えてきた」『なんでですか！』
「うそうそ、めっちゃ似合ってんで」

カップルばかりのスタイリッシュなカフェに並んで入る.
「で、話って、、」『自分から話ありますって言っておいてなんですが、そんなに気になります？』
「好きな人出来たとか？」
先に可能性を潰したくて冗談っぽく言う
あ、まずAに恋人がおらんかどうかも知らんやん俺.

『す、好きな人！？ちゃいますよ！！！』
「ちょ、落ち着けって！」
『だっ、だって変な事言うもん…』「そんな焦る程か？」

大声を出した榊乃に目線が一気に集まる.
静かに座り直して、続きを話し始めた

『違いますよ普通に、ソロコンサートが決まったんです.』

「あー？、普通にな、普通に！？待って待って」
『あれ？普通ってなんでしたっけ』「さらっと言うなや」
『とりあえず小島くんに、Aぇの皆さんに見てもらいたくて先に僕から言わせてもらいました』

「……ほんまによう頑張ったな.」『成長出来てますかね僕』
「出来てるよ. 立派なアイドルやなA」

『小島くんに言われたら照れますね……？』「なんかAってそんなふわふわしてたっけ」『ふわふわってなんですか？』
「出会った時はもっと鋭くて儚かってん.………なんか俺らに染まったな」

小島は榊乃に優しく笑いかける
『それはいい意味ですか？！』「え〜！知らん！良いんちゃう？にこにこして可愛いし」

『んふふ〜、絶対見に来て下さいねっ、成長した僕のこと』

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あっという間にライブ当日の6/4が来て
Aぇgroup揃ってでは来られへんかったけど俺と晶哉とリチャくんで昼公演を、Aの晴れ舞台を観に来た

ピアノ調のSEから始まりステージにはキラキラに輝いて飾られた、大きな扉.
なんか式場みたいやな

ガチャっと扉が開いて出てきたAは
全身白のスーツ風の衣装に身を包み、それでいて腰からは長いチュールがたっぷり付いていて、王子様‥いやお姫様？のような格好だ
「綺麗……や」
口に出すつもりなんて無かったのに、溢れてしまうくらいAが綺麗やった

『今日は何の日かわかる？』

『あ、皆首横に振ってるなぁ〜、正解はプロポーズの日！』

『だからな今日にしてん. 僕と結婚しよ、お姫様』

そう言って始まったLil miracleに会場が揺れた