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『んあ〜もうあかん、このまま溶けてなくなる〜』
｢Aってしっかり者やと思ったら意外とだらしないよな｣
『それめっちゃ悪口』
奇跡の様な1日から数日経ち、佐野から『オフなんやけど会えへん？』と一言メッセージを入れて今に至る
『ほんまに楽しかったなぁ.晶哉くんもめっちゃカッコよかった.』
「ありがとう. 」『この後どっか出掛ける？』
「せやなぁ、取り敢えずご飯は食べに行きたいな」
『梅田まで歩けるからそっちまで出よか？それともここら辺のカフェとかにする？』
「ん〜、でもAとダラダラしてたら動きたくなくなってきた…」
『今日は春みたいにポカポカやし、昨日お布団干したから気持ちいやろ？』
「布団干せるんや」『僕の事何やと思ってるん』
「か弱そうやん？てかAの家にジャニーズの友達とか来たことあるん？」
『もちろん無いよ.晶哉くんが初めてやし、そもそも一人暮らし初めて2年も経ってへんから数えるくらいしか人来てないわ.』
「ほんならまた俺が1番取ったな」
『あ、いや待って. 忘れとったこないだ小島くんが来たわ』
「え！！？」
2人で寝ていた布団からガバっと起き上がった佐野は詰めるように榊乃の顔を見つめた
「それはどういう、っ」
『相談乗ってもらった帰り僕の事家まで送ってくれて、お茶くらい出さな悪いなぁって思って家上げてん』
「………そなんや」『そんな分かりやすく拗ねんでも良くない？』
「ええもん小島くんも1日過ごした事はないやろし」
『せやね、それは晶哉くんが初めてやわ』
そう言って微笑んだAに俺の心臓は煩く音を立てて
何それ、ズルくない？ていうかまずAはみんなに可愛い可愛いされてるからアレやけど男の子やし、、、
ドキドキするとか変じゃない？
『晶哉くん？』
「え？や、あ、てかAの部屋着さめっちゃ可愛くない？もこもこやん」
『あ、うーん、せやねんなぁ. 僕はあんま好きちゃうけど、男でもこの色やったら着れるかなって.』
「うん、グレーやったら可愛いけどクールな感じするからAっぽい」
『そういやさ！ちょっと何回か着てもうてるけど、、、！』
「ん？」
どたどたと音を立てて寝室まで行くAが持ってきたのは白の同じようなルームウェアで
『これさ親が買ってくれてんけどどうも僕の大きさでは下もズルし、腕もめっちゃ長いから、晶哉くんなら着れると思う.良かったら貰って？』
「ええん？！」『ええよお揃いしよ』
この後もこもこの部屋着に包まれて撮ったツーショットをグループラインに載せるとありとあらゆる怒号が飛んできた
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作者名：緩菜 | 作成日時：2023年2月13日 0時
