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『、おはよう早いな』
『おはようございます！』『もう衣装合わせしたん？』
『はい、僕がデザインして作ったんですけど凄い理想通りで.早く皆に見てもらいたくなりましたっ』
『おぉ、ええやん. 榊乃デザインも出来るんや. 』
『一応出たのは服飾系の専門学校だったんで』『へぇ〜、すご』
まだ誰も来ていないリハーサル室の端っこで、
こんなに広いのに2人隣同士に座った.
『小島に相談した時より大分吹っ切れたみたいやな』
『聞いたんですか！？』
『何なら佐野に電話した時からスピーカーホンで皆聞いてたしな』
『恥ずかしいです……』『沢山悩んで好きな事したらええ思うで.現に今の榊乃めっちゃ楽しそうやし』
『4人でご飯行ったとき、末澤くんが僕はアイドル向いてるって言ってくれたから.だから頑張れたんです.』
『そうか. ちょっとでも背中押せたんやったら良かったわ』
『A』
『っひゃ、い…』『名前で呼んでみた』『覚えて下さってたんですね…？』
『そりゃあなぁ、うちのメンバーがAがー、言うてよう言うてるし』
『そうだったんですね…』
『俺も呼びたなって呼んでみてんけどどう』
『嬉しいです、距離がさらに縮まったみたいで……』
『A』
『なん、』
末澤は自分の着けていたネックレスを外すと榊乃に前から腕を回すように着けた.
『もうちょっとだけ、こうさせて…』
そのまま抱き締めると榊乃の身体がぐっと強ばった
『末澤……く、ん』『声上擦ってる』『だって、』
『誠也がええな』
『誠也くん……っも、離して』『もう、？』
『ごめん、なさい……っ』
『え、、、Aっ』
1人取り残された末澤は榊乃を追いかける事も出来ずその場で立ち尽くした
入れ替わるように入ってきた後輩達はなにも知らずに次々と挨拶してくる
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「榊乃ちゃん！？」『っ、、福本、くん』「こっち、」
「大丈夫、泣いてるん、？」『だ、いじょ、、ぶです…』
皆優しくて、気にかけてくれて.
僕はそんな綺麗な人間じゃ無いのに.
「疲れてるんやろ、最近めっちゃ忙しそうにしてんの事務所の人から聞いた.」
『そんな事は、、、っ』「爆発してまわんように、こうやって泣くんも良いと思う. 」
『、っう、ぅ』「大丈夫、俺しか見てへんからな、、全部さらけ出してええねんで」
『ぼく、、ほんまは、生きてて良いような綺麗な人間ちゃうのに……っ、』
「そんなん言わんといて.俺ら皆榊乃ちゃんが好きで構いたいんやからさ」
『僕、、女の子みたい、かな』
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作者名：緩菜 | 作成日時：2023年2月13日 0時
