41話 山田side ページ42
山「起立」
俺のその掛け声でクラスメートが椅子から次々と立ち上がる。
山「礼っ」
次の掛け声で「さようなら」と全員で言う。
今で、終礼が終わった。
…と、いうことは今日の授業が終わった。
教室がワイワイと騒がしくなる。
クラブをするためほとんどが教室から出ていく。
俺は今日日直だから日誌書いて先生に提出しなきゃいけないし鍵を職員室に持っていかなきゃいけないしで忙しいからクラブ行けないな〜…なんて思う。
…って思ったけど俺クラブ辞めたんだったわ
サッカー部入ってたんだけどね…家遠くなっちゃったから辞めたんだよね
遅くなったら薮ちゃんとヒカに心配されちゃう。
まぁ最初は「別に続けてても良いよ?」って言われたけど…ね。
……待てよ? 前に同じようなことを言った気がする←
いや、言ったな、うん←
山「あ、早く書こ」
いつの間にか俺しか居なくなっていた教室。
静かすぎてちょっと気が散るなぁ…
……うるさくても気が散るんですけども…←
山「えーと…一時間目理科…何したっけ…思い出した、実験した」
独り言を言いながら日誌を書く。
端から見たら寂しい奴だろうな、俺←
山「んー書けた!」
数分後、日誌を書き上げた。
やったぜ、これで帰れる←
山「…あ、雨…」
何か音がした、と思い窓を見ると雨粒が窓を叩きつけていた。
…小雨だけどね?
山「天気悪いって聞いたから折り畳み傘持ってきててよかったー! 涼ちゃん偉いわー」←
……端から見たら絶対これ寂しい奴だわ←
カバンを机の上に置き、教科書を入れようとしたその時、あることに気付いた。
山「……傘、無い?!」
そんなわけない…ちゃんと入れたのに!
傘が無くなったと気付いた瞬間、ある不安が襲ってきた。
……通学代、ちゃんと、入ってる?
心臓がうるさい。
大丈夫と自分をなだめながらいつもお金を入れてるカバンのポケットを見る。
山「……うそ、だろ?」
案の定、入ってない。
山「……もしかして………アイツら…!!!」
朝に会った友達だと思っていたアイツらに心当たりがあった。
山「っ…ふざけんな…!」
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AYANE(プロフ) - すごく面白かったです。 (2020年3月1日 18時) (レス) id: e17d9ef78c (このIDを非表示/違反報告)
sinku(プロフ) - コメントありがとうございます! 全部気になりますか…! 凄く嬉しいです! これからも頑張ります! (2018年4月22日 20時) (レス) id: 627293199a (このIDを非表示/違反報告)
sinku(プロフ) - YELLさん» 遅くなってすいません! コメントありがとうございます! これからも頑張るので雄也の過去、楽しみにしててくださいね! (2018年4月22日 20時) (レス) id: 627293199a (このIDを非表示/違反報告)
こは - 全部!気になるよねぇ〜d(>ω<)bくぅ〜←はい……ふざけてすみません、すごく面白いです更新頑張って下さい!!^v^楽しみにしてますっ!! (2018年4月20日 21時) (レス) id: c21350fdf0 (このIDを非表示/違反報告)
YELL - 雄也の過去(?)気になる〜 これからも頑張ってください! (2018年3月16日 23時) (レス) id: ecfb74be48 (このIDを非表示/違反報告)
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