9人でシェアハウス。＿HSJ＿

3話 山田side ページ3

俺の話を2人は静かに聞いていた。



友達にカミングアウトした事、






そしたら、『キモい』って言われたこと＿＿＿………。





全ての事を言った。









正直…………本当に、何故か泣きそうになった。







ぐっと我慢したのに、ポロポロと数滴、涙がコンクリートに落ちた。





服の袖で涙を拭っても、次々と出てくるばかり。





その時だった。









『もう、大丈夫』




……えっ…？





途中から伏せていた顔を上げた。








その声の主は光君、だった。





八『その表情って事は、俺の心の声が聞こえたんだな？！すげぇ！』





凄い…………？？？？



山「凄く、ない…………。」


首を横に振る。




薮『涼介……、辛かったんだな。でも、もう、大丈夫だよ。』









もう、大丈夫＿＿＿＿＿＿＿＿。






多分、俺が1番言われたかった言葉。








嬉しくて、さらに涙が出た。



八「えっ、！？ ちょ、どうした山田？！」



また更に泣き出した俺を見て光くんがそう言って分かりやすく慌てる。



山「嬉し、かった…薮ちゃんが、大丈夫って言って、くれたから……」


八「そうなのか？薮」

薮「ん？言った」

八「まさかの即答？！」



なんか、2人のやり取りが面白くって、

「ふふっ」と笑った。






八「今日から、俺ん家に来い」




数分後。


ようやく落ち着いた俺に、光君がそう言った。







山「…………へ？」





どういう事でしょうか…………？！

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