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同姓同名 ページ8

外に出ると、それはもうゴリラみたいに体格のイィ男達が線路の上で立っていた。

「ちょっと、通れないじゃ無いですか。どいて下さい。」

俺はズボンのポケットから、白い皮の手袋を取り出して装着する。

男達は手にボコボコの鉄バットとか持っていて、殺る気満々って顔だ。

俺の大事な杖は、俺の動きに合わせて真横にいる。
…て、俺が操作してんだけどさ。

「お前には興味ねぇよ。ここの列車に、公家Aって女シスターいねぇか?」

…え?
女シスターって、公家式さんしかいないよな
…てか、この世界に俺の幼なじみと同姓同名な奴いるってだけだよな?

…一瞬、焦った。
てかそもそもアイツがあんなにおしとやかなわけないしな…

「…襲う列車を間違えましたね。ここにはいませんよ」

俺は浮いた状態の杖を掴むと、構えのポーズをとる

「?俺たち相手に魔法はいらねぇってか。随分舐められたもんだなッ!」

一斉にかかってくる男らを、次々と薙ぎ払っていく。

大振りに斧を振ってくる奴には一撃回避後に腹を1発ぶち込ます。

隙がない連打を好む者は、そのばいのスピードで返すまでだ。

次々と出てくる輩をぶちのめせば、そのチームのボスが出てくる。

「良くやってくれたな。」

ふと感じた、大量の魔力量
…少しは楽しめそうだな。

俺は自然と口角が上がった。

手に付着した、生々しい赤色が目立つ。
白い手袋を愛用するのは、この色が好きだから。

…そんな事、Aが知ったら、もう隣で一緒に笑えないな…

俺は杖と自身を浮かせ、一時的な静寂を迎える

「ボナード・ヴィーナスの名の元に!」

「…一ノ瀬順次。お前を閉じる!」

俺の杖が俺の周りを円を書くように浮かんでいる。

俺が魔法を放つと、回転が速くなる。

大柄な男は、雷を操り、逃げる俺を追いかける。
ただ、幸いなことにあいつはバカだった。
逃げる先に雷を撃てばいいのに、それをやろうとしない。

「どうした!!逃げるだけか!?」

ちょっとイラッと来て、火型の魔法を打つ、それをすぐさま縮小させ、それを何個も作った。

俺は俺の体の周りにそれを浮かべさせ、自身の体に音速の魔法をかける。

一気に奴の背後まで飛んでいくと、奴は俺を見失う。

…よし。

そのまま、奴のすぐ真横をすり抜けていくと、周りに飛んでる魔法が体にあたって爆発し出す。

「くっそ!見えねぇ!!」

奴がキョロキョロして、爆発に耐えてる隙に、奴のすぐ前に行き、手を真上にあげると、杖が脳天を貫いた。

マスクの中→←列車の中で



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作者名:きりさ(喜多崎) | 作成日時:2017年3月15日 23時

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