【オリジナル】桜色の恋

１０話 ページ11

「今日はもう休みましょう、そうさっき言ったんですよ」
「なるほどー！…どこで休むんです？？」
ピエロさんとトォーテムさんがしゃべってる
何事もなかったかのように
私に心配をかけまいとやってるんだろうな…
「……野宿は嫌ですよ」
そうつぶやいたら
ピエロさんは安心したのか
「…よかった…」
優し気な声のトーンで言う
トォーテムさんも私に肩を組んで宿までもーチョイだから！
と励ましてくれる
「…はい」
なんていい仲間に出会ったんだろうなあ…
私は涙がこぼれそうになったが
ないたらまたしんぱいかけてしまうと、我慢した






『―――！どうして…―――君！！』


『けが…ない…？…よかった…Aちゃ…』



「ッ！！！」
私は飛び上がるように起きる
夢の中で微笑んでよかったという少年は
どこかで感じた面影があった
この夢はきっと前のめまいに見た続きだろう
「ッ…頭…痛いかも…」
あの子はいったい誰だったんだろう…
でも…彼に…ピエロさんに似ている気がした…
「…もしかして…ピエロさんは」
私の…友達だったのかな…
いや…ただの友達じゃ…なかったはず
あの子は…彼は…ピエロさんは…

考えていると眠気に負け
そのまま私は寝てしまった

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