お礼 ページ40
玲於side
隼「やばい!」
その時にはもう俺の体は勝手に動いてた
そのままAを庇うようにして一緒に倒れた
照明が落ちたところを見ると床が見事に凹んでて
もし俺が動かなかったら…
あいつは怪我どころじゃなかったかもしれない
よかった無事で。
踊ってる時とかトレーニングの時はガツガツ感があって強い女性って感じのA
でも普段はのほほんとしてて天然で
触れると壊れるんじゃないのってくらい華奢な子
玲於「つーかまじ痛え…」
こんな時に何考えてるんだか
今はスタジオを出て廊下にあるソファに腰掛けてた
さっきの衝撃で元々痛めてた腰を悪化させたかも
でもまぁ守った代償ということで…
亜嵐「はい。」
亜嵐くんが来て差し出された物を受け取る
玲於「あったか…あざす。」
あったかいブラックのコーヒー
亜嵐「ヒーローじゃん笑」
玲於「ほんと危なかった…。」
亜嵐「だね。笑まぁでもあれポイント上がったね!」
玲於「ポイントって笑」
亜嵐「おっと、早速お客さん来たみたいだね。」
玲於「?」
亜嵐くんの方を向くと
玲於「A…」
亜嵐「じゃ、俺はこの辺で!」
そう言って離れた亜嵐くん
どうしようふたりっきりだ
A「さっきはありがとう。」
玲於「おう。良かったね、怪我なくて。」
A「はい、これ。」
渡されたのは湿布
玲於「なんで湿布?」
A「だって腰悪化したでしょ。」
お礼としてこれ貼ってって
ばかやろう
玲於「お礼ってこれだけ?」
A「え?」
玲於「これだけじゃお礼された気になんない。」
困るA
そんなAがまた可愛くて
もっと困らせたくなる
A「何して欲しいの?」
玲於「うーん…か。」
多分今俺は彼女になってって言おうとしたんだと思う
けど勇気がなくて言えなかった
A「なに?か?」
玲於「なんでもねーよ。あ、メシ。メシ行こうよ。」
Aと2人で行ったことねーし
A「分かった。奢るよ。」
玲於「や、それはいい。俺が奢る。」
A「なにそれー、お礼になってるの?」
充分なってる
俺の隣にいてくれさえすれば
A「玲於の持ってる飲み物なーにー?」
玲於「コーヒー。ブラック。」
A「ふーん…よく飲めるねぇ。」
玲於「お前お子ちゃまだもんな笑」
A「うるさいっ。」
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おれお(プロフ) - 初コメント失礼致します! いや〜切ないですね(TT) 玲於くん主人公ちゃんの側にいてあげて欲しい!!と とてももどかしいような気持ちになります!ざくろさんのお話の展開、言葉選びすごく好きです!これからも読ませていただきます!頑張ってください! (2018年1月28日 18時) (レス) id: de2ff62a05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ざくろ | 作成日時:2018年1月10日 21時