急な優しさ ページ4
Aside
スタジオに戻ってから、4時間くらいみっちり踊りこんでほぼ完成。
あとはボーカルの2人との合わせだけ。
MIYUU｢よし、今日はここまでかなー｣
YURINO｢だーっ終わったー！｣
楓｢帰ろ帰ろ｣
さ、私も準備して帰ろ。
事務所の裏口から出てまた30分かけて家に帰る。
…
A｢大輝…。｣
これしか今考えてないよ。
大輝、フレンドリーだもん。
顔だってかっこいいし絶対女の子達が群がってる。
怖い。
私、相当溺れてるよ。
A｢会いたい…。｣
？？？｢誰に会いたいの？｣
突然の声にびっくりして後ろを振り向く
玲於｢よっ。｣
A｢玲於…。｣
玲於｢帰り？今｣
うん。って頷いたらじゃあ俺もって。
え？
送ってくれるの？
玲於｢何その目。｣
A｢いつも塩のくせになんか地味に優しいから。｣
玲於｢あっそ。｣
あっそ。って何よー。
いい所あるじゃんって思ったのに撤回するわ今の。
歩き出した玲於の後ろを慌ててついていく。
…
…
しばらくの沈黙
先に口を開いたのは玲於だった
玲於｢あのさ、なんで元気ねーの？｣
A｢…。｣
玲於｢黙ってるけどさ、もしかして誰にも言えない話？｣
私は縦に頷いた。
玲於｢まあいつもならお喋りなAが言わないくらいなら相当だろうけど。｣
あるよ。言いたいけど言ったら涙出そうでおかしくなりそうで言えないよ。
玲於は足を止めて
玲於｢俺じゃダメなの？｣
A｢えっ｣
振り向いた玲於は優しい顔をしていた
玲於｢怖がんなくていいから。大丈夫だから。言って。｣
なんで優しく言うの。
いつもそんなこと言わないのに。
そんな優しく言われちゃったら…
心の中で溜めていたモノが全部溢れ出そうなくらい
私の目は涙で溢れて
零れた。
玲於｢え、あ、ちょっ。｣
私の涙に焦った玲於は周りに見えないように私の頭を抱いた。
あったかくて。いい香りがした。
玲於｢落ち着いた？｣
ようやく泣き止んで、そっと玲於から離れた。
もう玲於にならなんでも言っていい気がする。
A｢実は、彼氏がいるの。｣
私は今まで人に言わなかった秘密と悩みを全て玲於に話した。
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おれお(プロフ) - 初コメント失礼致します！ いや〜切ないですね(TT) 玲於くん主人公ちゃんの側にいてあげて欲しい！！と とてももどかしいような気持ちになります！ざくろさんのお話の展開、言葉選びすごく好きです！これからも読ませていただきます！頑張ってください！ (2018年1月28日 18時) (
レス) id: de2ff62a05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ざくろ | 作成日時：2018年1月10日 21時
