私には ページ27
楓｢A！｣
立ち尽くしてる私に後ろから声をかけた
A｢楓…｣
楓｢なかなか戻ってこないから心配してきたの。｣
もしかして例のやつだよね、って呟く楓
そっか、もうメンバーも皆知ってるんだ
A｢うん、でももう平気。戻るよ。｣
楓｢玲於は？｣
A｢え？｣
楓｢さっき、玲於とすれ違ったの。元気なかった。｣
A｢あ、うん。それは私が悪い…かも。｣
楓｢聞いたんだけど玲於もこの話知ってるんだよね？協力してるって。｣
そう
ずっと
ずっとずっと協力してくれたの
なのに…
楓｢A？｣
私の頬に涙が伝った
A｢わかんないの…。｣
一度零れだした涙は止まることを知らない
楓｢落ち着いて｣
背中をさすってくれる楓
A｢玲於が…守るために…私から離れるって。｣
楓｢え？｣
A｢なんでなのか、分かんなくって。｣
楓｢…A｣
A｢嫌なの…。｣
私、好きな人どころか友達までなくしちゃう
大輝も、ずっと協力してくれた玲於も
もしかしたらこれから今隣にいる楓も他のメンバーも自分の周りからいなくなるのかもしれない
楓｢ねえ聞いて？｣
楓がぎゅって私を抱きしめる
あったかい
楓｢うちらは離れることなんてないよ。絶対に。｣
メンバーのひとりひとりの顔が頭に浮かんでくる
1人じゃない、今は。
A｢うん…。ありがとう。｣
楓｢戻ろう、A。｣
A｢うん。｣
楓｢今ならAの好きな飲み物買ってあげようかな〜｣
A｢ココア。｣
楓｢買ってくださいでしょ笑｣
A｢お願いします…。｣
はいはーいってココアを選ぶ楓
その後ろ姿を見て思った
私にはメンバーがいるから
もう失ったものは取り戻せないから
大輝も玲於も
関わらないことを望んでるなら
私は望み通りにするよ
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おれお(プロフ) - 初コメント失礼致します！ いや〜切ないですね(TT) 玲於くん主人公ちゃんの側にいてあげて欲しい！！と とてももどかしいような気持ちになります！ざくろさんのお話の展開、言葉選びすごく好きです！これからも読ませていただきます！頑張ってください！ (2018年1月28日 18時) (
レス) id: de2ff62a05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ざくろ | 作成日時：2018年1月10日 21時
