愛し方、愛され方

この気持ちは ページ12

玲於side


Aの彼氏の浮気が発覚してからもう2週間が経とうとしてる


まだAには言えてない

あいつの為にもいつかは言わなくちゃいけないのに
俺があいつを守んなきゃいけないのに



Aの涙をまた見るのが怖くて言えない



俺は何がしたいんだろう
あいつの彼氏追っかけて、浮気発見して
なんでそんなことしてたんだろ



玲於｢亜嵐くん。｣

亜嵐｢なに？｣

玲於｢Aの彼氏、浮気してた…。｣



まじ！？って座ってる丸椅子ごとひっくり返るくらい驚く亜嵐くん。



いや亜嵐くんがそんな驚いてどうすんの笑





亜嵐｢…どうするの？｣

玲於｢なにが？｣

亜嵐｢なにがって…あの子に言うの？彼氏の浮気。｣

玲於｢それは…。｣



亜嵐｢まあ言いにくいのは分かるけどさあ。可哀想じゃない？｣

玲於｢だよね。｣




少し間が空いて亜嵐くんが





亜嵐｢玲於が忘れさせてあげなよ。｣

玲於｢え？｣

亜嵐｢玲於ならAを守れるんじゃない？｣

玲於｢まぁあいつの泣き顔見てるとこっちも辛くなるけどさ…。｣


亜嵐｢だからさぁ…それをひっくるめると〜…｣





ああ！もう！って急に頭抱えだした亜嵐くん
え、いやわかんねーよ。





亜嵐｢玲於さ、まだ気づいてないの？｣

玲於｢なにを？｣




亜嵐くんは少し間を置いてから







亜嵐｢玲於はAが好きってこと。｣

玲於｢え？｣

亜嵐｢え？じゃないよ。じゃあなんで今までAのこと解決しようとしてたんだよ。｣

玲於｢それは…。｣





…そっか。

最近もやもやするのはこの事だったのか。

ずっと俺はAにとってお兄ちゃんみたいな存在だと思ってた

俺もそれでいいって思ってた


あいつに彼氏がいるって聞いてなんかショックをうけて

でも応援しなきゃって思ってたけど


Aの彼氏が浮気してるって気づいて心の底から怒りがこみ上げて許せなくなって




俺がAを守りたいって思うようになった。

兄としてじゃなくて


一人の男として

あいつを守りたい。





俺はずっと考えてた事




あいつの彼氏を追いかけてまでなにがしたかったか



俺は








俺があいつを守って


俺がAをめちゃくちゃ幸せにしてやりたい。

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