１.綺麗な瞳 ページ1
凪沙side
私ね、あなたの鈍く光る深海のような青い瞳に惹かれてしまったの。
あなたにどんなに女がいたって、私はあなたを愛せると誓ったはずなの。
だけど、だけどね。私、やっぱり浮気ばかりするあなたに飽き飽きしてしまった。
もうあなたを愛すことすら、儘ならなくなってしまった。
だけど、私が“ごめん”なんて言葉、あなたには使うわけないわ。
あなたに言うなんて真っ平御免よ。
悪いのはあなたなのに、私が言うのはおかしいじゃない。
付き合ってるうちに、あなたも少しくらい女心がわかるようになってたかと思ってたのに。
あなたに期待してしまった私が馬鹿だった。
さっさと別れられればそれでいい
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凪沙side
私はごく普通の女。
あなたが思っているような、何もかも完璧な人じゃないの。
２年前。あなたと出会った。
都心の街並み、綺麗に並ぶ街灯に照らされたあなたは、とてもきれいな瞳をしてた。
思わず見惚れるほど、綺麗な・・・・
(スーツを着ているから、きっとどこかの会社で働いているのね。)
あなたをじっと見つめていると、私の視線に気づいたのか、こちらによって来た。
ut「どうしました？私に何かついてます？」
『いっいえ！何でもないです・・・・』
ut「それにしても、整った顔をしていますね」
『・・・・は？』
なぜにこの人はナンパをしているの・・・・
ut「よかったら御一緒にお食事にでも行きませんか？」
そういいながら笑いかけてくる。
これはご一緒した方がいいのかもしれない。
きっとこの時点で私は、あなたに惚れていたのね。
でも私はまだ、あなたが浮気ばかりしているクズ男だとは思いもしなかったわ
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作者名：藤桃 | 作成日時：2020年8月9日 18時
