Painful love -3-

story85 ページ16

Aside


私は、すぐに向かった。

白｢SpO2は、98に戻った。これなら、そろそろ意識が戻る。｣

｢ありがとうございます。｣

白｢いていいよ。｣

と、優しく言ってくれた。









しばらく、すると

私の視界には

目を開こうとする

藍沢先生が見えた。

｢藍沢先生？分かる？｣

良かった。

少し、安心した。








“ICU にて”

目覚めてすぐ、急患が来て

そのままオペだったから

2時間くらい経過してた。

｢ごめん、そのままオペだったの。｣

藍｢………そうか。｣

こうやって、話すのも久しぶり。


｢あのさ、目覚めて急にあれだけど………。

やっぱり行ってほしいって思ってる。

私は、夢に向かって一生懸命頑張ってる、藍沢先生が好きだから。

私は、小児科医もいいと思ってるけど、藍沢先生みたいなフライトドクターになりたい。

私は、藍沢先生が憧れ。

だからこそ、高い夢へ目指してほしい。｣

藍｢また、あんな目に合わせられない……。｣

｢寂しいし、この前のことがあったから、少し怖いけど………。

私は、大丈夫。

ここには、たくさんの仲間がいるから。｣

藍｢行って………いいのか。｣



｢もちろん。









私、七夕事故の時に橋爪優斗くんって患者さんを見てたでしょ。

一人じゃ不安だった。

バイタルは下がっていくし

初ヘリも、あんな現場だった。

でも、藍沢先生が来て安心した。

あの時は、自分が出来なかったからかもしれないけど。

今でも、この場にいてくれるだけで

本当に安心する。

寂しいけど………

私は、いなくなる分強くなろうとする。

だから、安心して行ってきてください。｣


これが、私なりの『想いを伝える』

だったかもしれない。

藍｢2年後。

楽しみにしてる。｣

私は、微笑んで頷いた。

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