検索窓
今日:1 hit、昨日:9 hit、合計:117,137 hit

story84 ページ15

Aside

藍『だが、お前を見てるとそれも悪くないと思う。迷惑だって分かってたんだろう。それでも、頼んだのは冴島が喜ぶって知ってたからだ。そう考えたら、藤川はこうやって、冴島を愛して行くんだって、分かった。』

少し、うるっとくる。

そんな人が、今は

生と死をさまよってるのだから。

藍『藤川。いつかお前は、どうして俺みたいになれないのかと俺に聞いた。覚えてるか。』

藤「そんなの、覚えてねぇよ。」

藍『今は、俺の方がお前みたいになりたいと思う。少しだけ。

大切な人間に、胸を張って大切だといえることが、いかに尊いものなのか。

お前を見ていれば分かる。

俺も、いつか伝えられるようになりたいと思う。 ありがとう。』

藤「おっ、おい!A!」

私は、医局を飛び出した。

もう、こんな日々は耐えられない

早く目覚めてほしい

今日は、ずっとここにいることにした。









朝になり、いつの間にかICUで寝ていた。

目の前を見ると

まだ目覚めていない藍沢先生。

今日は、紗代さんの退院の日だった。









あかりと、見送りにいく最中に

双葉がでてきた。

「あっ、私行きますね。

あかり、紗代さんと話してて。」







と、言ったけど影で聞いていた。

お姉さんと双葉の話を。

雪「ごめん、私だけ逃げ出して。」

少しすると、お姉さんが

若「家族の絆ってなんだろうね。

それで強くなれる人もいるかもしれないけど、

私達は、縛られてただけ。

切りたくても切れない絆のおかげで

疲れ果てて、妹と姉で母親の押し付け合い。

私は、1人になるのが怖かっただけ。

あんたが謝ることない。」

雪「………たまに会いに行ってもいい?」

若「たまに会いに来るくらいが楽よね。



それでいい。会いに来てやって。

お母さん、飲んだ時すごく嬉しそうに話しをするの。下の子は、大きな病院でフライトナースをやってるんだって。
困った人のところへ、ドクターヘリで飛んでいくんだって。」

雪「お母さん…………。」

若「あんたは、我が家の希望なのよ。」

双葉は、涙ぐんで笑み返した。

良かった。

一つ、一つ、解決していく。

すると、私のPHSがなった。

白『もしもし?A先生?』

『はい…………。』

白『SpO2、正常に戻った。これで、そろそろ意識を戻すと思う。』

『えっ………!?今、行きます!』

story85→←story83



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (54 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
271人がお気に入り
設定タグ:コードブルー , 恋愛 , フェロー   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

まっちゃん(プロフ) - shizunoさん» ご感想ありがとうございます!とても、嬉しいです!!できるだけ、休日で更新頑張りますので、4章を楽しみにしていただけたら嬉しいです! (2018年9月16日 22時) (レス) id: 0cbfc4c6bb (このIDを非表示/違反報告)
shizuno(プロフ) - この作品大好きです!4楽しみにしてます! (2018年9月16日 22時) (レス) id: 21f7dd5f90 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃん(プロフ) - みくさん» 忘れていました!すみません。 (2018年9月9日 12時) (レス) id: 0cbfc4c6bb (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃん(プロフ) - ´・ω・さん» すみません!忘れてました! (2018年9月9日 12時) (レス) id: 0cbfc4c6bb (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - オリフラ外さなくていいんですか? (2018年9月9日 12時) (レス) id: 5382e69d92 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まっちゃん | 作成日時:2018年9月8日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。