story84 ページ15
Aside
藍『だが、お前を見てるとそれも悪くないと思う。迷惑だって分かってたんだろう。それでも、頼んだのは冴島が喜ぶって知ってたからだ。そう考えたら、藤川はこうやって、冴島を愛して行くんだって、分かった。』
少し、うるっとくる。
そんな人が、今は
生と死をさまよってるのだから。
藍『藤川。いつかお前は、どうして俺みたいになれないのかと俺に聞いた。覚えてるか。』
藤「そんなの、覚えてねぇよ。」
藍『今は、俺の方がお前みたいになりたいと思う。少しだけ。
大切な人間に、胸を張って大切だといえることが、いかに尊いものなのか。
お前を見ていれば分かる。
俺も、いつか伝えられるようになりたいと思う。 ありがとう。』
藤「おっ、おい!A!」
私は、医局を飛び出した。
もう、こんな日々は耐えられない
早く目覚めてほしい
今日は、ずっとここにいることにした。
朝になり、いつの間にかICUで寝ていた。
目の前を見ると
まだ目覚めていない藍沢先生。
今日は、紗代さんの退院の日だった。
あかりと、見送りにいく最中に
双葉がでてきた。
「あっ、私行きますね。
あかり、紗代さんと話してて。」
と、言ったけど影で聞いていた。
お姉さんと双葉の話を。
雪「ごめん、私だけ逃げ出して。」
少しすると、お姉さんが
若「家族の絆ってなんだろうね。
それで強くなれる人もいるかもしれないけど、
私達は、縛られてただけ。
切りたくても切れない絆のおかげで
疲れ果てて、妹と姉で母親の押し付け合い。
私は、1人になるのが怖かっただけ。
あんたが謝ることない。」
雪「………たまに会いに行ってもいい?」
若「たまに会いに来るくらいが楽よね。
それでいい。会いに来てやって。
お母さん、飲んだ時すごく嬉しそうに話しをするの。下の子は、大きな病院でフライトナースをやってるんだって。
困った人のところへ、ドクターヘリで飛んでいくんだって。」
雪「お母さん…………。」
若「あんたは、我が家の希望なのよ。」
双葉は、涙ぐんで笑み返した。
良かった。
一つ、一つ、解決していく。
すると、私のPHSがなった。
白『もしもし?A先生?』
『はい…………。』
白『SpO2、正常に戻った。これで、そろそろ意識を戻すと思う。』
『えっ………!?今、行きます!』
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まっちゃん(プロフ) - shizunoさん» ご感想ありがとうございます!とても、嬉しいです!!できるだけ、休日で更新頑張りますので、4章を楽しみにしていただけたら嬉しいです! (2018年9月16日 22時) (レス) id: 0cbfc4c6bb (このIDを非表示/違反報告)
shizuno(プロフ) - この作品大好きです!4楽しみにしてます! (2018年9月16日 22時) (レス) id: 21f7dd5f90 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃん(プロフ) - みくさん» 忘れていました!すみません。 (2018年9月9日 12時) (レス) id: 0cbfc4c6bb (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃん(プロフ) - ´・ω・さん» すみません!忘れてました! (2018年9月9日 12時) (レス) id: 0cbfc4c6bb (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - オリフラ外さなくていいんですか? (2018年9月9日 12時) (レス) id: 5382e69d92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まっちゃん | 作成日時:2018年9月8日 22時