その声が届くまで (ページ1)

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1話ページ1

ン「今日の撮影疲れたなw」

ぺ「ほんとだよねw」

そういう会話をして二人で帰っていると
道のすみで女の子…といっても18ぐらいの子かな、何か困っているような表情だったため声をかけてみた

ぺ「どうかしましたか？」

声をかけたが女の子は返事をしなかった
うつむいていて近づいて肩をとんとんと叩くと彼女はびっくりした表情でこちらを見た

顔を上げたときふとめに入ったのは怪我をして血が出ている膝だった

ン「どうしたのそのひざ！？」

ぺ「とりあえずどうにかしないと…って
　言っても絆創膏も持ってないしな…」

彼女はなぜかあたふたしていた

ぺ「どうかしたの？」

そう聞くと彼女はいきなりジェスチャーらしきものをしだした

手の人差し指で耳の方を指し
その後に両手でばってんを作っていた

ン「まさか…耳が聞こえない？」

俺もジェスチャーで耳が聞こえないの？と聞き返すと彼女は頷いた

ン「とりあえず家に連れて行って
　手当してあげないと」

ぺ「そうだね」

決まるとンダホはしゃがみ手で背中に乗るように教えた

そうすると彼女は素直に背中に乗った

ン「かるっ」

ぺ「いいからほら連れてくよ」

しばらく歩いて家付近まで来た

ン「俺誘拐してる人に見えそうw」

ぺ「言われてみれば見えるかも」

そして家につくと彼女を家に入れた

ン「シルクいないみたいだね」

ぺ「走りに行ってんじゃない？」

ン「俺絆創膏とかとってくる」

ンダホが取りに行って部屋を出たと同時に
彼女は自分の持っていたカバンから紙とシャーペンを出して何か書き始めた

『助けていただきありがとうございます
　私は耳が聞こえませんがゆっくりと
　口の形がわかるように話してもらえば
　大体は理解できます』

そう書かれた紙を渡された

そして俺は彼女にわかりやすく
話してみた

ぺ「どうして怪我をしていたの？」

そう聞くと彼女は理解したらしく
何故か下を向いてしまった