学校一のアイドルの脇役の私が好きになったのは

9話 ページ10

(須藤暁人)



今は家庭研修期間で学校もないため
暇をしていた


午前中から家でのんびりして午後から買い物に出かけた


気が傾いてきた頃、外が薄暗くなってきた
雨が振りそう


俺は傘サスの面倒だし早く引き上げた


しかしまにあわずポツポツ降り出してきたと思ったら一気に土砂降りになった


しょうがないから傘をさして歩いていると
高崎高校が目に入った


北央もなかなかきれいな学校だがそれよりも
見た目から上品で俺達には無理だとわかるぐらい設備が揃っている学校だ


お金を持っていないと入れないがもちろん
この学校偏差値もとても高い


俺の場合頭的には入れただろうな



そんなことを考えているうちにそろそろ学校を通り過ぎる

そんなとき道の恥で見覚えのあるバッグが落ちていた


近くによって見るとそれは桜月のバックだった


須「っ、」


バッグが落ちていた横の道を見ると
魂が抜けたような桜月がいた






俺は急いでかけよって話しかけたが
震えていて何も話さなかった


目には涙が溜まっているのがわかる


白くてきれいな制服はビチョビチョ
でも普通に雨にあたっただけならこんなに汚れないはず
きっと何かされたんだ


このままだとまずいと思ったから
俺の家に連れて行った


須「ただいまー」


声をかけても母親の返事はかってこなかった


そういえば今日は夕方から飲み会に行ってくるといってた
こんな時になんでいないんだよ


とりあえず家にあげて
お風呂に入れさせた


流石にこの制服は家の洗濯機では洗えないだろう…
わからいからたたんで置いといてやった
俺の優しさ


お風呂からでた桜月はさっきよりは落ち着いた様子だった




俺はそんな優しいわけじゃない
だから直球に聞いた



須「お前なにがあったんだ」

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