少女は幼女に転生しブラック本丸へ

2話 ページ2

『ここは…？』


なにも見えない…。いや、なんか変な感じが。




ﾊﾟﾁｯ

『おぎゃあーおぎゃあー！』


え！？ちょ……え、



「ｸﾞｽｯ よく頑張ったなっ！」

「ふふ、とても可愛い子ね。」



目の前には綺麗な女の人と美形な男の人がいた。




まさか…転生？？





父「ああ、本当にお前に似て可愛いさ。今日から宜しくな、A」ﾆｺｯ

母「もう、恥ずかしいからやめて。A、無事生まれてきてくれてありがとう。」




私がいた所とはまったく異なる言語。ここは…他の国？他の国の赤ちゃんに転生したの？



ダメだ、頭が上手く回らない。やっぱり身体が赤ちゃんだから？


でも、これって転生だよね。本当にこんなことがあるだなんて。





リリー、今頃どうしてるんだろう。私が守ってあげなきゃいけないのに。



私だけあそこから逃げるような真似したごめんね。本当にごめん…っ。




『んぎゃっ、うぅー』

母「まあまあ、どうしたのかしら？」

父「これは…まさか俺の手を握りたいのか！？」←




何とかこの短い手を2人に伸ばした。

2人はそっと私の手を握ってくれた。すごく暖かい。





もう、転生したんだ。いくら考えても戻ることなんて出来ない。


なら、今の私に出来ることはこの2人と幸せに暮らしていくこと。





リリー以外の、初めての温もり。



これから宜しくね、お父さん、お母さん。

3話→←1話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す