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俺はナイフ1式。あいつは何故か鉄パイプ。
なんでやねん。
軍人が鉄パイプとか最早ギャグやん。
『鉄パイプを馬鹿にしている様だが、侮るなよ!』
その言葉を皮切りに戦いが始まった
とりあえず鉄パイプをぶん回してくるあいつ。
マジでゴリラやんけ…。
女に見えたの俺の見間違いだったりしてな。
そしたら俺の目腐ってるな。取り替えたいわ。
鉄パイプを後退しながら避け、切り返しのタイミングで横に移動する。
「次は俺の番やで。」
手に持っていた大型ナイフを掴み直し、切り込む。
相手が下がった瞬間に仕込んである小型投げナイフを相手の喉元に向かって投擲する。
が、そう簡単に首をくれてやるつもりも無いらしく、鉄パイプで弾かれてしまった。
「今のは避けて当たり前やからな?」
そうでないと俺の勘が鈍り過ぎていることになる。
『あんな甘っちょろい投げナイフに当たってたまるか馬鹿野郎!』
女かどうか確かめたいなぁ。ちょっとカマかけて見るか。これ男だったらどうしようかな…。
「幾らゴリラでも女がそんな汚い言葉遣いしてええんですかぁ?」
あいつのこめかみがピクっと動いて動きが止まった。俺もついでに動きが止まる。あれ、これあかんくない?なんか黒いオーラ出てるんですが!
『誰がゴリラだぁ?ぶっ殺されてぇかてめぇ!!』
うっわ、案の定ブチギレてるやん…。
『だがしかし!』「へっ?」
つい俺は呆気に取られた
『私の性別を一発で見抜いた事は褒めてやろう!』
「えぇ…?(困惑)」
『今までいなかったぞ!一発で分かった奴は!それも会ってすぐだろう?観察力は褒めてやる!』
うわぁ…(引)
『だが、ゴリラと言ったことは許されない。お前は私のブラックリスト入りだ。おめでとう。』
「ちなみにそのリストに入るとどうなるん?」
『…もれなく私にぶっ殺される。』
ニコッと真っ黒な笑みを浮かべる正面のヤバい奴。
「…リストから排除される事はあるんすか?」
『排除される時はこの世から居なくなる時だ』
「…あんたマジキチやな…。」
『うるせえ、死ね。』「そういう所やで!多分!」
…というのがそいつとの出会いなんやけど、初対面の印象はお互い最悪やってん。
まぁ、当たり前なんやけど。敵同士だったしな。
しかもその日に決着がつかなかったせいで俺はトントンに大目玉食らうし、マジで最悪やったわ。
しかもお互い名乗らなかったし。
それが功を奏してうちの国の暗殺計画ってバレなかったんやけどな。
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なっか(プロフ) - すいません、御指摘ありがとうございます。助かりました。 (2018年5月12日 7時) (レス) id: e19c01291e (このIDを非表示/違反報告)
はら - オリジナルフラグ外し忘れていますよー違反行為なのでちゃんと外して下さいねー (2018年5月11日 6時) (レス) id: 1d77437daa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なっか | 作成日時:2018年5月10日 22時