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掴まれた腕をグッと後ろに引っ張られ転びそうになる。でも私は転ばず優しく受け止められた。
なんで優しくするの、私が悪いのに。
「おっまえ…本気で逃げやがって…ほんま…」
そう言うトントンの息は私と同じくらい、とはいかないけどあがっていて、トントンも本気で追いかけて来てくれたのだとわかった
トントンは言葉を続ける
「俺から逃げてた理由、洗いざらい話して貰うで」
もう、逃げられない。この汚い気持ちを吐き捨てなきゃならない。目に涙まで滲んできた。でも頑張って話さなくてはならない
『…この間、トントン、クラスの女子に告白されてたでしょ？私、それ見てて、それで…』
耐えきれなかった私は涙をポロポロと零した
その涙を見たトントンはギョッとして慌て始める
「えっ、泣くほどのことなん！？」
そう言われた私はキッとトントンを睨みつける
『だって、トントン告白されて、嬉しそうだったじゃない！だから、私、あの子とトントン、付き合うんだなって、思ったの！なんであの子なの！私の方がずっと、ずっと前から…トントンのこと、大好きなのに！』
言葉を紡ぐ度に私の視線も下に落ちていく。
決壊した涙とともに汚い感情までボロボロと零してしまった。ああ、嫌われちゃったかな…
そう思った瞬間だった。私が抱きしめられたのは。
ギュッときつく、でも優しく。
『なんで…？』
「なんでって、お前…」
考えが声に出ていたらしい。
「はぁ…」とトントンは溜息をついたあと何かを言い出そうとしている、けど
『溜息、つくぐらいなら、離せばいいじゃない。』
と言ったけど、トントンはこう返した
「…別にAに溜息ついてる訳じゃないんよ。自分の情けなさに涙が出るわ、こんなん。なんで前から好きな子に誤解されて、泣かせなあかんの…ほんま。俺、ただのクソ野郎やん。」
今、なんて、
『トントン、私のこと好きだったの？』
「…！あー、…好きやで。初めて会った時から。」
『初めて会った時って…幼稚園の時から？幼稚園の時から、ずっと好きでいてくれたの？』
「…ああ、そうや。一目惚れで初恋や。好きな子なんて1回も変わったことないし。」
そんなに前から好きでいてくれたなんて
『トントン、私、トントンのことが』
と告白しようと思った矢先
「ちょ、待って！？俺から言う！」
と言って抱きしめていた腕を解き私の正面に立った
「A、…ずっと前から好きやった。俺と付き合ってくれませんか？」
『…はい！喜んで！』
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なっか(プロフ) - すいません、御指摘ありがとうございます。助かりました。 (2018年5月12日 7時) (
レス) id: e19c01291e (このIDを非表示/違反報告)
はら - オリジナルフラグ外し忘れていますよー違反行為なのでちゃんと外して下さいねー (2018年5月11日 6時) (レス) id: 1d77437daa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なっか | 作成日時：2018年5月10日 22時
