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でも、最近思うようになった。この関係を何時までも続ける訳にはいかないと。
いや、辞めること自体は簡単なのだ。だって私は彼にとっての唯一では無く、その他大勢の中の1人に過ぎないのだから。辞めようと提案すれば直ぐに辞めてくれるだろうし、またただの友達に戻るのだろう。彼はそういう分け方が上手い人だ。
だけど、彼が平気でも私が平気ではなかった。だから2年も引き摺ってきたのだ。肉体関係をバカスカ作る彼にとって2年も続いた女は私くらいだとは思うが、続くものには理由がある。何故私と彼がこんなにも続いたか。
私が彼の事を好きな素振りを一切見せなかったからだ。
私は存外演技が上手いらしい。だから彼にもこの想いは気づかれなかったし、周りの人間にも肉体関係が続いている友達が居る事すら勘づかせなかった。
結局、辛いのは私だった。周囲の事はどうでもいいが、彼にはこの想いが伝わらないのだから。そろそろ決心しなければいけない。
彼との関係に終止符を打とう。
今週末に会う約束をして、関係を終える事を告げる準備をした。どうせなら私の事を忘れられない様な去り方をしたい。何か彼の物でも持って行ってやろうか、そんな事を考えたが、もう会わないだろうに物なんか取ってどうする。未練タラタラなのがバレてしまう。そして私はふと思い付く。私が彼に抱いている感情をぶつけてやればいいのだ。
そして週末、私と彼はいつもの様にホテルへ向かう。流石に彼も今日…正確には明日だが、別れを告げられるとは思ってもいないだろう。
『はぁっ、あっ』
やたらと今日はいつもより激しい。ストレスでも溜まってたのだろうか。
「はぁっ……こっち向いて、口開けて」
『…？んっ…』
意図が分からなかったけど、後ろに振り向いて口を開ける。
ぬるり、と口の中に舌が入ってくる。歯列をなぞり、絡み合う舌、何も考えられない程にゾクゾクする。
キスをされたのは初めてだった。恋人がする様に何度も唇を重ねて離してまた舌を入れて絡めて。今日は激しい癖に優しかった。いつも通りじゃない。
行為が終わり、少し寝て、夜が明けた。別れる前に言わなくては、私の決意を、想いを。
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なっか(プロフ) - すいません、御指摘ありがとうございます。助かりました。 (2018年5月12日 7時) (
レス) id: e19c01291e (このIDを非表示/違反報告)
はら - オリジナルフラグ外し忘れていますよー違反行為なのでちゃんと外して下さいねー (2018年5月11日 6時) (レス) id: 1d77437daa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なっか | 作成日時：2018年5月10日 22時
