紫煙燻らす君の先/em ページ12
我々国のシンボルである大きな城の一角に小さな喫煙所があった。そこには煙をくゆらす2人の男女の姿が。
男女は他愛もない話を続けていたが、女の方が男を呼んだ。
『エーミール、』
「ん?なんですかっ…ゲホッゲホッ」
『…ふ』「急に何すんですか…っ」
彼女は男の顔に煙を吹きかけた。
『そうだ、エーミール。』
「今度はなんや…しかも無視ですか…。」
『今日の夜お前の部屋に行く。準備しといてくれ。じゃあ後で。』
「えっ?あ、はい。…めっちゃ急やな!って、もうおらんし…。なんやったんや、あれ…」
しかし久しぶりに女との約束が出来たからだろうか、男の顔には嬉しそうな表情が浮かんでいる。ニヤニヤ顔男の所にもう1人、影がやってくる
「よぉ、エーミール」
「あ、どうも大先生」
「さっきの見てたでー、あれは無いわお前ー。」
「何の事ですか?」
「は?…まさか気づいてへんの!?嘘やろお前…」
「えっ、何か意味でもある事してたんですか?」
後からやって来た青い男は深い溜息をつき、茶色の男に耳打ちをする
「可哀想なお前に教えたるわ。あれな…、夜の営みのお誘いやで」
「へぇ、そうなんですか。…って、えぇぇえ!!」
喫煙所に赤面した男の叫び声が谺響する
その振動に煙草の灰がぽとりと落ちた
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なっか(プロフ) - すいません、御指摘ありがとうございます。助かりました。 (2018年5月12日 7時) (レス) id: e19c01291e (このIDを非表示/違反報告)
はら - オリジナルフラグ外し忘れていますよー違反行為なのでちゃんと外して下さいねー (2018年5月11日 6時) (レス) id: 1d77437daa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なっか | 作成日時:2018年5月10日 22時