悪娘／ut ページ1
『鬱先生、起きてください。』
微睡みの中、可愛らしい声が聞こえる
何度も僕の名前を繰り返す声
「ん…。ふぁあ…。どうしたんAちゃん？」
僕の名前を呼ぶ声に聞き覚えがあり、声の主であろうその娘の名前を呼びつつ重い瞼を持ち上げて声がした方向を見る
『…よく、わかりましたね。結構驚きました。』
ああ、やっぱり君か。僕の予想は当たっていた。君の顔を見ると本当に驚いている様だった
「君の声は間違えへんで？」
『…それ、他の女の人にも言ってます？』
ゆらり、と君の目に嫉妬の炎が映る。
ああ、その嫉妬に燃えた目がたまらない。君は、女性と言うには幼くて、少女と言うには色っぽい。そんな危うい雰囲気の君に惹かれてしまった僕は
「そんなことないで。君にしか言うてへんよ。」
本当のことを口に出す。今は、手が出せないから、言葉だけでも君を満足させてやらねばならない。
『そうですか。安心しました。』
素っ気なく聞こえるが、君の目の中の炎は消えた。それが本当に安心してる合図なのは分かっている。幾度君の目を見つめたかもう分からないからこそ。
君の目が揺れるのも、何を求めているのかも。
僕には全てわかってる。だけど君に手は出せない。
もう少しだけ、待ってくれればそれででええのに。
待ってくれれば、君が思う事をしてあげられるから､ だから、そんな熱っぽく潤んだその瞳で
僕を誘わないで
きっと止められなくなってしまうから
君のためにも
『…鬱先生』
『私、鬱先生が私に手を出さない理由分かってますよ。こんな私のこと、本気で好きになってくれたんですよね？私、凄く嬉しいんですよ？本当に。』
なんで、バレて…。隠しきれていた筈なのに。
『誘っている時の表情でわかりますよ。襲いたいって顔に出てましたから。だからわかりやすく何度も誘ったのに手を出してくれないんだもの、だからきっと私のこと、本気で好きになってくれたのかなって思いました。』
『だから、私から。』
その瞬間、君の顔で僕の視界がいっぱいになる。
ちゅっ
甘く柔らかい君の唇が可愛らしいリップ音をたてて僕の口から離れていく。
もう、無理だった。僕は君の腕を掴み､引き寄せて、
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なっか(プロフ) - すいません、御指摘ありがとうございます。助かりました。 (2018年5月12日 7時) (
レス) id: e19c01291e (このIDを非表示/違反報告)
はら - オリジナルフラグ外し忘れていますよー違反行為なのでちゃんと外して下さいねー (2018年5月11日 6時) (レス) id: 1d77437daa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なっか | 作成日時：2018年5月10日 22時
