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212話 ページ6

前213年…拓跋珪の西方遠征が成功裏に終わり、祝賀の席が開かれた

博士七十人が進み出て秦の繁栄を祝った

「かつて秦の地は千里に過ぎませんでしたが、陛下の神霊明聖のおかげで海内を平定し、蛮夷を放逐することができました。日月が照らすところで服従しない者はおりません。諸侯は郡県となり、人々は自然に安楽し、戦争の患もなくなり、これを万世に伝えることになったのです。上古から今まで、陛下の威徳に及ぶ者はいません」

流石の政も嬉しくなる

すると博士の淳于越が進み出て言う

淳「殷・周の王は千余歳に及び、子弟功臣を封じて補佐にしたと申します。陛下は海内を有しておられますが、子弟は庶民のままです」

政「…」

淳「嘗て晋は公族の力が弱かった為に、六卿の台頭を防げず、三晋によって国を滅ぼされました。今の秦はそれに近いものがありまする」

政「ふむ…分かった。後でゆっくり考えよう」

政はこの内容について議論するように命じた

するとAがそれを察知し、上書して言う

『時代は変わり、必要な考え方も変わります。昔ばかりを追い求めても意味はありません。皇子たちを封じても次代では兄弟、三代では従兄弟、四代では再従兄弟となり、血は薄くなっていき、皇帝の座を目指す物として利用されかねません』

李斯も続けて進言する

斯「私は以下のことを請います。史官は七雄以外の書を全て焼き捨て、博士官が職責によって保管する書以外は、天下に私蔵されている『詩』『書』および百家の語を全て守・尉に提出させ、まとめて焼き捨てるべきです。敢えて『詩』『書』について議論する者は斬首に処すようにし、古のことを挙げて現在を非難する者は族滅し、官吏で見聞きして知っているにも関わらず、検挙しなければ同罪と見なします。また、令を下して三十日経っても書を焼かなかったら黥に処して城旦長とします。排斥する必要がないのは医薬、卜筮、種樹(農業)の書のみです。また、もし法令を学びたい者がいたら官吏を師にするべきです」

政は苦渋の判断の末に、李斯の進言に従った

この焚書は旧書体を廃止し、篆書体へ統一する政策の促進にも役立ったが、政は悪名を強める事になった










政は封禅を行おうとする

儒学者にやり方を問うも、その返答はばらばらで何ら参考になるものはなかった

結局政は彼らを退け、秦で行われていた祭祀を基にした独自の形式で、封禅を敢行した

封禅は終わるも、暴風雨に見舞われる

そして…政が大事件を引き起こす

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作者名:やなゆ | 作成日時:2022年5月13日 17時

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