中原の覇王 part4 (ページ42)

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158話ページ42

数日後、三大天の家族が趙悠を除いて皆殺しにされたことを知る

玲「全員…処刑されたの…？」

「はい…悠様以外は…更に、我等を討つ為の軍も準備しているとか…！」

玲「私の旦那や、幼い子供達もか…！」

三大天達は余りの理不尽さに号泣する

カイネ達も、悲惨な現状に言葉を失う

聡「玲様、私は邯鄲には行きませぬ。仮に戻ったとしても、我等には皮剥ぎの刑が待っているだけでしょう…！」

淵「私も同意見です！何で悪臣共の嫉妬で我等が死なねばならんのですか！？」

曜「どうすんだ、玲さん！？巫山戯た罪で八つ裂きにされる為に、王都にノコノコと帰るのかよ！？」

玲「だけど、ここにいても、いずれ討伐軍が押し寄せてくるわ…！私達は外敵と戦いながら、飢えや味方とも戦うの…！？」

尚「他にも国はあります。嘗ての廉頗将軍の様に…他国に落ち延びましょう！」

淵「私が見るに、趙は他国と比べてもなかなか強大です。もし体勢を立て直せば、我等の身柄を差し出して趙に降伏するかもしれません…ですが、秦だけは違います！秦王は聡明で、国力と軍は雄大で意気揚々としています。落ち延びるのは秦国を除いて他ありません！」

玲「私が秦に…！？私は拓跋Aの義父である拓跋翼を殺したのよ…！拓跋Aが受け入れると…！？」

尚「なら自分が…拓跋Aを説き伏せてみせます！」

そう言うと、司馬尚は秦軍の陣に向かった

Aとの面会が叶った司馬尚は、三大天が趙に居場所をなくしていることと、秦に降ればどれほどの待遇を与えるかを話した

『お前は正気か！？お前らとその配下はまだしも、義父上や拓跋部の仲間を殺した趙玲と、慕容皝殿と段末波殿を殺した劉淵とその倅達は、私が殺さなくては収まるか！！』

司馬尚は笑いだした

『何が可笑しい！？』

尚「いやいや、漢王様の器が以外に小さい事で笑いました」

『何だと…！？』

尚「確かに玲殿と劉淵は、拓跋翼や慕容皝達を討ちましたが、それは趙を荒らす敵を討っただけ…即ち、公事です。にも関わらず、貴女様はそれを私事に置き換えておられる…だから笑ったのです」

『おのれ！言わせておけば！！』

韓「元帥！ちょっと裏で話が…」

韓信はAを裏に連れ出す

韓「元帥、名将とは得難い物です。趙玲は中華屈指の名将…それが、窮しているのです。ここは降伏を受け入れるべきです」

『然し…奴等は家族や、仲間の…』

韓「気持ちは分かります。然し、司馬尚の言は最もです」

韓信は進言する