142話 ページ26
報復攻勢の終了後、秦の広報は合従軍の壊滅と自軍の完全勝利を中華全土に宣伝し、六国の民に完全敗北を印象付けさせた
そして…論功行賞が行われる
まず、第一功には王猛が選ばれた
ただ、これには不満を持つ将もいた
「我らは多くの戦争を戦ってきました。しかし王猛は筆をもって議論しただけです。功績が我らの上位にあるのは納得できません」
政「諸君らの功績は狩猟の犬と同じである。王猛の功績はその猟犬の主のようなもの。また、王猛は漢の国を纏めて従ってくれた。王猛の功績は忘れてはならないものだ」
「それなら敵軍を包囲し、合従軍を破滅させた、A元帥が功績こそ最大です。功績の位階はA元帥を第一にしてください」
この意見に政は悩む
斯「群臣の議論は全部誤りです。元帥には戦争で活躍したという功績がありますが、それは一時のものです。秦軍が六国と対峙されてから、秦軍は何回も散り散りとなり、たった一人で敗走することもありました。
しかし、王猛はいつもオリエント・ソグディアナで兵を徴募・派遣して秦軍を立て直しました。しかも成都で合従軍と半年間対峙した時、秦軍には兵糧が不足していましたが、王猛は船等で兵糧を送り続け、遂に我々は勝ちました」
平「…」
斯「秦は何度も函谷関以東の地を失いかけましたが、王猛は漢の地をよく保ち、我等を待っておりました。これこそ万世にわたる功績と言えます。今、拓跋Aらを何百人失ったとしても、秦にとっては損失にはなりません。
そして、拓跋Aらを何百人得ても…国が必ずしも安全になるとは限りません。一時の功績しかない拓跋Aを、万世にわたる功績を持つ王猛の上に置こうとするのは、全くの誤りです。王猛が第一位で、元帥はその次です」
政「よく言った!その通りである」
諸将は納得した
政「王猛の功績は高いが、李斯の発言で益々功績が明らかになった!」
政は李斯をその場で御史大夫に任命し、万戸候に封じた
そして…信·王賁·蒙恬の3人も、遂に六将に任命された
飛信隊と玉鳳隊、楽華隊の人間は、これに大熱狂した
また、拓跋珪も燕の大将軍を討った功績が認められ、将軍に任命された
論功行賞から半月後、南の南蛮と北の匈奴と月氏に東胡を始めとした騎馬民族が咸陽を訪れ、秦国に服属を誓った
匈奴は、現単于の頭曼が秦を嫌っていたが、太子の冒頓が説得した
また、兵力が増大したこともあり、六将の権限を持つメンバーを増やし、名称を"龍虎将”に変更した
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作者名:やなゆ | 作成日時:2022年3月28日 7時