侍の紅一点 (ページ7)

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6話ページ7

中国にコールド勝ちを収めた侍ジャパン

Aは、4打数3安打1本塁打4打点の活躍を見せた

ヒーローインタビューに向かうAに、中国の選手が話しかけてきた

「おめでとう！凄い活躍だった！」
「ここまでやられたら、ある意味悔いはねぇよ！」
「絶対世界一になってくれよ！」

『はい。ありがとうございます』

【放送席～放送席～ヒーローインタビューでーす！】

〈今日のヒーローはこの2人！4回5奪三振大谷翔平選手と先制の満塁ホームランの黒宮A選手です！！〉

まずインタビューアーは大谷に質問を行い、続いてAに質問を行う

〈黒宮選手、侍ジャパンとしての初打席…どのような気持ちで打席に入りましたか？〉

『はい。とにかく緊張せず、ストライクに来たボールを振り抜こうと思っていました』

〈成程～では満塁ホームランが出た時の気持ちはいかがでしたでしょうか？〉

『綺麗にスタンドに入ってくれたので、本当に嬉しかったです』

その後も質問は続き、遂に最後の質問となる

〈これからの意気込みをお願いします！〉

『世界一に向けて…全力で突き進みます！！』

〈ありがとうございました！今日のヒーロー、大谷翔平選手と黒宮A選手でした！〉

ヒーローインタビューが終わり、中国代表が東京ドームを去ろうとする

「よく戦った！」
「気迫は悪くなかったぜ！」
「真砂！次の試合は活躍しろよ！」

観客席から、中国代表の健闘を讃える声が上がる

「フッ(まだ脱落した訳ではないが…今は日本代表の勝利を讃えようじゃないか)」

中国代表は、次戦の相手であるチェコを倒すことを誓ったのだった