侍の紅一点 (ページ14)

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13話ページ14

騒動により、Aの出場停止は免れないものかと思われた

だが韓国代表とチェコ代表一同及び、オーストラリア代表のディンゴ監督がAを罰しない様に求め、応じない場合は残り全試合をボイコットすると言った

この為、運営委員会はAに韓国代表へ騒動の謝罪をすると言う条件で、罰則を免除したのだった

韓国代表に対し、Aは頭を下げる

『昨日は騒ぎを起こし、も、申し訳ございませんでした！』

「昨日も言ったけど、黒宮さんは悪くない。本来は俺達が君のように言わなくちゃいけなかったんだ」

試合の時とは違うAの姿に、選手達はギャップを感じる

「(なんて言うか…試合の時とは別人だな…)」

「(可愛くて美人な女性のギャップ…最高！)」

Aがイ・ジョンフと話している途中、ある選手が割り込んでくる

「お話中すみません！私カン・ベクホです！それにしても黒宮選手可愛くてお美しい！もし良ければこの後一緒に食事でも…」

『は、はぁ…』

「割り込んでナンパしてんじゃねーぞ！…すみません黒宮さん。あの男はお調子者でして、言うことなんて信じないで下さい」

「酷いっすよジョンフさん！こんな美しい女性次会えるか分かんないんですよ！？」

「黙らっしゃい！それに黒宮さんは午後には東京ドームで練習だ！そんな暇はねぇんだよ！」

「そ、そういえばそうだった…」

落ち込むカン・ベクホにAが話しかける

『まぁまぁ、折角の機会ですし、食事は無理でも少し話すくらいなら…』

「ありがとうございます！早速ですが、黒宮選手はどんな人が好みで！？」

『そうですね…好きな人はいませんが、堅実なプレイスタイルの選手は好きですよ』

「そうですよね！私も堅実なプレーをモットーにしているんですよ！」

「(どの口がほざいてんだ…)」

「(オーストラリア戦の醜態をバラしてやろうか…)」

キム・ガンヒョン達は調子のいいことを喋るカン・ベクホに苦笑いを浮かべる

話も終わりになり、キム・ハソンとエドマンに話しかけられる

「MLB最強セカンドの座は、君に預けておくよ。だけど…その座は必ず取り返す！」
「今回は俺達の完敗だ。だが…MLBのシーズンではリベンジしてみせる！」

エドマンとキム・ハソンは来年以降のリベンジを誓う

時間が来てAが東京ドームに向かう直前、イ・ジョンフが言った

「黒宮さん！俺達は必ず這い上がり、日本の宿敵となります！その時は…挑戦を受けて下さい！」

Aは手を挙げてそれに応じた