侍の紅一点 (ページ2)

今日:51 hit、昨日:19 hit、合計:86,810 hit

1話ページ2

2022年…MLBのシーズンを終えたAの元に、電話がかかってくる

『もしもし？』

「あ、こちらA選手のお電話で間違いないですか？」

『はい。どちら様で？』

「私はWBC日本代表監督の栗山英樹です。Aちゃん…君を侍ジャパンに招集したい」

『え、本当ですか！？』

「今回の侍ジャパンは歴代最強のチームとなる。翔平や誠也、ヌートバーも参加を決めてくれたんだ」

『たっちゃんに翔平さん達が…』

「後はAちゃん、君が参加すれば最強のチームが完成する！どうかこの話を受けて貰えないだろうか？」

『嬉しい申し出ですが…オーナーと相談してからでもいいですか…？』

「分かった。色良い返事を期待している」

電話を終えたAは外に出て悩む

Aは出る気満々だが、オーナーは国際大会に消極的である為だ

「どうしたんだよA？」

『バリーさん…』

Aは師匠のボンズに相談する

「そうか…よし！オレに任せとけ！」

『バリーさん…あまり無茶は…』

「心配すんな！悪いようにはしねぇからよ！」

ボンズはロッキーズのオーナーへ直談判する

「単刀直入に言う…AのWBC出場を認めろ」

「ボンズさん…気持ちは分かりますけどね、Aはウチのスターですよ。大会で何かあったら…」

「ふーん。そんな事言うのか。なら…Aを売り込もうとするか。前々からAを欲しがっているドジャースかメッツに、大会出場の自由を認めるという条件でなぁ…」

「な！？そんな事になったら…」

「スターを失った咎で、アンタはファンの株主やチームメイトから吊し上げにあうだろうな。そうなったらオーナーなんか続けられんだろう？」

「う…く…！…分かりました。出場を認めましょう…」

「うむ、それでいいのさ」

「喜べA！オーナーが出場を認めたぞ！」

『本当ですか！？』

「勿論だ！A、お前はオレの記録を超え、オレが成し遂げられなかった世界一を叶える女だ。こんなのは通過点さ」

『バリーさん…ありがとうございます！』

Aは早速帰って栗山監督に電話すると、WBCに出場する旨を伝えた

ここに歴代最強の侍ジャパンが完成したのであった