8話 「◯」 ページ8
『君、そこでなにやってるの。』
コンビニの帰りに、白髪の青年が砂場で横になっているのを見つけた。
普通ならスルーするが、「ごめん」微かにそう聞こえた悲しそうな声に思わず声をかけてしまった。
「誰、」
青年は驚いたように私を見て、固まる。
『あぁ、私は佐藤A、通りすがりの高校生、呼び捨てでいいよ。』
葛葉「………俺は葛葉、俺も呼び捨てでいい。」
律儀にも自己紹介をしたら、名前だけだが自己紹介をしてくれた。
葛葉ね、どっかで聞いたことあるような気がするけど、多分気のせいだよね。
『葛葉は、なんでこんなところで寝っ転がってたの、?』
葛葉「贖罪……的な。」
『寝っ転がったら償えるのかね。』
葛葉「おまえ、初対面の人によくそこまで言えんな。」
『初対面の人だからこそ言えるんでしょ。』
葛葉「じゃあ、俺も初対面の人だから言うわ。」
次に出た言葉はあまりにも重かった。
葛葉「俺は数少ない親友を一人◯したんだ。」
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* しろねこ * @にゃぽれおん(プロフ) - 月宮まるさんの作品ほんと好きなので新作楽しみです! (12月4日 16時) (レス) @page2 id: 5845a20a95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月宮まる | 作成日時:2023年12月3日 19時