つまらない世界を変える方法【2j3j】 (ページ5)

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５話「◯」ページ5

教室のドアを開けると、１５分前なのに人はクラスの３分の１しかまだ居なかった。

叶「おはよ、Aさん。」

『おはよ叶くん、今日ピン留め青色なんだね、おニュー、？』

自分の席に着くと、隣の席の叶くんが挨拶をする。

特別仲が良いわけではなく、居たら話すレベル。

一応クラスの人気者という類に入る人で、人柄はそれなりに評価されている。

叶「あ、気づいてくれたんだ、こないだ青色似合ってるって言ってくれたから買ったんだ。」

『行動力すごいね、すごい似合ってるよ。』

そういうと、少し微笑んでありがとうと返す彼は、少し照れているように見えた。

『そういえば、そろそろ席替えの季節だね。』

叶「僕今の席結構気に入ってるから、席替え来なくてもいいかも。」

『そうなんだ、まぁ俗にいう主人公席だもんね、』

叶「そうそう、でもそろそろ冬になるからこの席寒くなるのかなぁ。」

『あるかもね、』

叶「だとしたら、一番後ろの席のまま移動したいな。」

『すごいわかる、人も変わらず。』

叶「お隣さんだけチェンジで。」

『なんでだよ、』

こうやって笑い合うのを、多分平和と呼ぶのだろうと感じる。