2話 「◯」 ページ2
朝、目が覚めると見慣れた天井があった。
『おはよう、お母さん。』
「えぇ、おはよう。」
朝食は基本食べない派。
家は、HRが始まる15分前に着くよう家を早めに出る。
電車はいつも決まった時間、座席はいつも空いているはじの席。
いつもの日常を私はただただ繰り返している。
今日は火曜日か。
火曜日はあの人が乗ってくる日である。
あの人というのは、多分剣道部であろう高校生くらいの青年だ。
火曜日は大体と言っていいほど、私の隣の席に座る。
ほら、今日もいつものように隣に座り本を読んでいる。
剣持「おはようございます、今日はいい天気ですね。」
『そうだね、その本こないだ勧めたヤツ、?』
剣持「えぇ、勧めて貰ったのでせっかくなら見ようかと。」
『どこまで読んだ、?』
剣持「まだ、勇者が埋葬されたところまでです。」
『そっか、全部読んだら感想教えてね。』
剣持「えぇ、」
いつもより会話が続かない。
何かあったのだろうか、?
いつもの日常を抜け出す一歩前。
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* しろねこ * @にゃぽれおん(プロフ) - 月宮まるさんの作品ほんと好きなので新作楽しみです! (12月4日 16時) (レス) @page2 id: 5845a20a95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月宮まる | 作成日時:2023年12月3日 19時