吸血鬼に愛される？【Ⅱ】 (ページ8)

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少女の血52 ページ8

『…海…』

Shp｢…かい…？知り合い？｣
海｢ちょっと部外者は黙っててくれ｣

ビクッとすくむしょっぴさん。
他の4人も海には手が出せないようだった

海｢…久しいね。A。あの後俺、何してたか分かる？｣

ふるふると頭を横に振る。

海｢まあ…そうだろうね。あの後俺、すぐにオークションに売られたよ。全然買い手がつかなくて。なんせ直産みの子を欲しがるもんだから…
ずっと泥棒して生きてたんだ｣

惨めだろ？と笑う海。

海｢…君のせいで俺は居場所を失った。…だから、せっかく幸せになれたんだ。俺の恨みをはらさせておくれよ｣

『恨み…？』

海｢散々…痛めつけておいて…君ももう16だ。…そういう年頃だろう？｣

興奮するようにニヤ…と笑う彼に、恐怖を覚えた。

『やだ…！嫌だ…！それだけは……！！』

ジャラジャラと腕に付けられたキーチェーンを必死に引っ張る。

海｢黙れ。別にお前の代わりなんて何人でもいるんだ。ただ、恨み晴らしついでに実験に使えればと思っただけだよ｣

『実験…？』
海｢そう！！実験！人間と吸血鬼で一緒にやる実験なんだけどさ！流石に自分は使いたくないじゃん！だから君に頼もうと思って！！！｣

ハキハキと話す。人間と吸血鬼で行う実験なんて、聞いた事も無い。

『実験…内容は…？』
海｢あっ！聞く？！…じゃあまず…ぺいんと、死神。そのしょっぴって人を拘束しといてくれない？｣
pe｢！！わ……かりました…｣
死｢え…｣

海｢さっさとやれ｣
死｢ヒッ…！はい…｣

海｢んーと…まずは…2つ、やりたいんだけど…ひとつが【人間と吸血鬼では繁殖できるのか】…2つ目が…【吸血鬼はどこまで名家の血に耐えられるのか】要は供給量の差を比べるってとこかな｣

『…吸血鬼と人間の繁殖はもう既に分かりきってるんじゃないの…？』

海｢ところがどっこい。分かっていません。実は名家の血と名家の吸血鬼の繁殖は分かりきっていないんだ。だから…このぺいんとか死神に頼もうと思って。あっあとしょっぴくん？にも頼もうかな。血液検査の後だけど｣

いやー…楽しみだなぁ…とくつくつ笑う海。

海｢因みに君の血液検査もしたいんだけど…｣
『…契約してるから無理よ…』
海｢え？契約？？誰と？｣
『しょっぴさん…』
海｢そっか…じゃあしょっぴくん。解約してよ。ほら、早く｣

『しょっぴさん…仕方がないの…』
Shp｢…Aは抵抗しないの？｣
『仕方ないよ…私のせいだもん…』

そう言うと共に私の項に激痛が走った