吸血鬼に愛される？【Ⅱ】 (ページ5)

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少女の血49 ページ5

シャオロンさんが自身に抱きついて離れないのを、しょっぴさんがべりっと剥がす。

Shp｢なにやってんすか。シャオロンさん｣
Sha｢だって…A…美味しそ…｣
『…多分…血の契約のせいかな…？』

そう言うとピクっと反応する。

Shp｢契約…したんですか…？！｣

『うん…血が足りなくなっちゃったみたいで…ペ神が契約しちゃったって…』

そっか…と暫く俯くしょっぴさん。

Shp｢……シャオロンさん。契約、取り消してください｣
Sha｢ぅえ…いやや…｣
Shp｢…Aのためですよ…｣

そう言うと渋々シャオロンさんは承諾したようだ。こちらに向かって歩いてくる。

すると、｢ごめんな｣そう言って首に歯を突き立てた。

ガリッ

『ん…！』
噛んだと同時に体から傷口に向けて何かが抜けていく感覚があった。
『あ゛…！ぅぅ゛…』

さっきのふわふわとした感覚と違い、今度はとても体がだるく感じる。

Sha｢ん…これで解約…｣

少し切なさそうに首から口を離す。
すると今度はしょっぴさんが歩いてきて、

ブツリと項を噛んだ。

『んあﾞ？！』

いつもより遥かに痛いそれに、自分でも分からない声が出た。
今度は、シャオロンさんとの契約より、少しだけふわふわ感が増した気がする。

Shp｢ん…終わりました…｣
『ん…？んぅ…』
ポワポワしているので、言いたいことも口に出ない。
Sha｢…しょっぴくん慣れてんの？｣
Shp｢いや…なんか…嫌でもやらされた…ていうか…初めてじゃないんですよ｣

そうなんだ。初めてじゃない…普通なら初めての人が多いのに…

ポワポワと共に襲う強烈な睡魔に、抗えずにいた。