吸血鬼に愛される？【Ⅱ】 (ページ4)

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少女の血48 ページ4

kn｢ー！ーーー！！！ーーA！｣

『あっ…』

耳元でコネシマさんの声が聞こえた。
『コネシマ…さん？』
kn｢せや！せやで！！良かった…｣
pe｢大袈裟だよ。コネシマ｣

『私…寝てました…？』
pe｢うん。まぁ、半日ほどだけど｣

？何故だろう。心做しか体がふわふわする。

『なんか…私…え？』
pe｢え？｣
『なんか…体が軽いから…』
pe｢ああ……実はね、あの後、"血の契約"をしたんだよ｣
『"血の契約"…？』

血の契約とは、いわゆるその2人の仲を示すものとして使われる

pe｢ごめんね。血が足りなくなっちゃったみたいでいくら休んでも回復しないから、"血の契約"を頼んだんだ｣
『頼んだ…？誰にですか…？』
pe｢…シャオロン｣

シャオロンさんか…
『これって…まだ解約しない方がいいですかね…』
pe｢いや、Aがしたいならしてもいいと思うよ｣
『…行ってきます…』
pe｢お気をつけて…｣

そう言い、医務室を後にした。
グルさんはあの後、血を満足するまで飲んだあと、一瞬にして倒れ込んだらしい。寝た、が正しいか…
コンコン
『シャオロンさん…Aです…』
Sha｢ま……今……無理……｣

どうしても扉越しだと聞き取りにくい。
『？失礼します…』
そんなことお構いなしに扉を開ける。
『シャオロンさ…』
Sha｢無理って……言うたやん……｣
そこには、床にうずくまるシャオロンさん。
『だ…大丈夫ですか…？』

ふぅ…ふぅ…と浅い呼吸を繰り返す。
Sha｢ね……血、飲まないから……せめて……｣
そう言うとシャオロンさんは腕をひっぱる。
『え…？』
はいと言うまもなく体制を崩す。

Sha｢はむ…んん………はぁ…甘い…｣
『ちょっ…シャオロンさん…』
くすぐったくてしょうがない。優しく、彼は自身の首をびたびたにしていく。

それがどうしても心地良かった。
『シャオ…ロ…さん…！』

ガチャ

｢シャオロンさん…これ…え？｣
そこに居たのはしょっぴさん

『しょ…ぴ…さん…』
Sha｢はぁ………はぁ…｣
Shp｢え？なにこれ。どういう状況？｣

―ヴァンプメモ―
吸血鬼またはヴァンプ、ヴァンパイアともいう。
"血の契約"
作中の通り、他の関係などに使われる。初めて血の契約をした者は、身体中に人間の血が巡るため、抑揚が抑えられなくなる。血は飲まなくても、契約相手を触れるなどしてそれを抑えることが可能。