吸血鬼に愛される？【Ⅱ】 (ページ30)

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少女の血72 ページ30

目の前では我々国幹部が勢揃いだった。

『…！ペイントさん…クロノアさんもいる…』
ふと近くの建物を見ると死神さんが何やら機械をいじっている。それを支持するトラゾーさん。

gr｢ここの国は1度、世界統一の1歩手前まで来たぐらいだ。まあ…今は違う国だがな｣

グルさんがそう言っていたのを思い出す。
私を送ると共に、宣戦布告を言い届ける予定だったようだ。

Sha｢…？！A？！｣

ふと、シャオロンさんから名前を呼ばれる。

やっば…！
名前を呼ぶんじゃないよ…！！

そう思い、急いで建物の中に隠れ込む。

『…スナイパーライフル…？わっセミオートの銃もある…！』

これなら援護できる！

そのふたつを持ち、屋上まで駆け上がる。
すぐ横の建物には死神さんとトラゾーさん。

tr｢Aさん！これ使って！｣
そう言われ、彼は思いっきり防護服を私に投げる。
『ありがとうございます！』
急いで身につけ、スナイパーライフルを構える。

『シャオロンさん…相手は…銃持ち…』
焦点を合わし、彼の動きがフリーズした所を打つ。

『よっし…1抜き！』

うまく脳天を銃弾が撃ち抜く。
ばっ…とシャオロンさんがこちらを振り向く。

やってやりましたよ…！と言わんばかりのガッツポーズを送る。
そうすると彼はニヤッと笑ってまた戦いを続行する。

『次は……？！進軍…？応援を呼んだのか…』

国の入口辺から100人近くの兵士が応戦してくる。

急いで隣の建物に乗り移り、死神さんに声をかける。

『死神さん！前くれた毒ガスとかってまだあったりします？』

死｢え？なん…？！進軍？！なるほど…Aちゃん、肩強い？｣
『まあまあ強い方です』

死｢それじゃあ…進軍の手前の方にこれ投げて！
トラゾーさんは奥の方に！｣
『｢了解！｣』

ピンッと栓を抜き、力の限り爆弾を投げる。

途端、ぱしゅーーー！！！と紫の毒が蔓延する。
『よっし！』
死｢ナイストラゾーさん！Aちゃん！｣
tr｢おっけい！次はここだね！Aさん！
あそこ、そのライフルで打ってよ｣

そう言われ、彼が指さしたのは目の前のショッピさんのところ。

彼は一対三で戦っている。高難易度。でもなんだってやってやる。

『…！もちろんです…！』
素早くライフルを構える。

そのうちの一人に焦点を合わせる。
『………(パァン…)hit…！』

リロードをし、またもう1人に焦点を合わせる。
『……(パァン…)hit！』

運良く1人を貫いて、もう1人にも当たる。
彼は足を負傷したようだった