吸血鬼に愛される？【Ⅱ】 (ページ3)

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少女の血47 ページ3

Sha｢グルさん！！｣
『グルさん…！』

ｼｬｯと医務室のカーテンを開ける。そこには青白い顔で横になっているグルさんが。

『グルさん…！！』
pe｢まだ寝てるよ…血を飲んでいなかったんだろうね…｣

苦しそうな顔でペ神が言う。
床に就くグルさんは、弱々しく呼吸をするばかりだった。

gr｢……A…？｣
『！！』
kn｢グルさん！大丈夫か？！｣
gr｢あ…あぁ…｣

だんだんとグルさんの不安定な目が自身の目に向けて焦点があってくる。

gr｢…A…A…！！｣

グイグイと腕を引っ張られる。
『グルさん…？！』

彼の手が頭と背中を掴んだ時、彼は自身に牙を向いた。物理的に。

ガリッッ

『い゛ぁ゛』
gr｢ん…んぐっ……は…A…！｣

血を吸っては息を吐いて。その仕草に加え、
吐息混じりに自身の名前を呼んでくる。

『んぅ…！グル……さ……』
瞬間、目の前が眩んだ。貧血だ。もう随分長いこと飲んでいなかったのだろう。いくら彼の名前を呼んでも飲むことを辞めてはくれない。

『ぐる…さ……』
gr｢ぐぅ……んぐっ…A…A…！！！｣

やばい。もう無理だ。手から力が抜け、彼の胸からするりと落ちる。

kn｢ーグルーーやめーーー！！｣
Sha｢ーーグーーーんー！！！｣

何か……言ってる……

私にはわからなかった。もう意識を手放した後だったから。